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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第三章 光花
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結成!グループ「光花」(1) 

神殿にある展望台へと向かった2人は、外の光景を眺める。リーミアにとっては、初めて見る光景に少しばかり好奇心を掻き立てられていた。

遥か遠くに見える山々の峰…そして眼下には、マネニーゼ市場が見え、人々が行き交う様な光景が眺められた。


「少しお待ちください」


サリサが人差し指と親指を軽く折り口に加えて、ピーッと笛を吹いた。

しばらくして、一羽の鷲がサリサの元まで飛んで来た。彼女は袋から手甲を取り出して、右腕に装着させると、飛んで来た鷲を腕に停まらせて足首に羊皮紙を括り付けた。


「彼の元に送ってね」


サリサは鷲にエサを食べさせると、鷲を飛び立たせた。

鷲が飛び去って行くのを見るとリーミアを見る。


「さて…私達も出掛けましょう」

「え…神殿から出ても良いのですか?」

「一応、私が護衛なら出ても構わないわ。それにマネニーゼ市場も、神殿程では無いけど、一応邪気を払う結界はあるわ。仮に魔剣士が市場に入ってきても、市場では襲わ無いわよ。私達剣士や魔術師は、如何なる理由で在ろうとも、一般人が居る様な場所で決闘してはいけないのが暗黙のルールよ。それを無視して決闘した場合は、反逆罪として決闘した人達は問答無用で首を切られるわ。だから…もし、魔剣士が襲って来るなら、城壁の外側ね。まあ…私や彼が付き添いなら、例え仮に魔剣士が来ても簡単に追い払えるわよ」


「彼…?」


リーミアは不思議そうな表情で首を傾げた。

2人は神殿を出て、階段を下りて行く。途中、何人かの若い少女達とすれ違った。彼女達はリーミアと同年代位で、腰に剣を携えているのが確認出来た。

神殿の山を降りる頃、サリサが周囲を見廻した。


「貴女が登録してあるギルド集会所は。ラトムなの?」

「はい、そうです」

「分かりました。では…私の手を握っていてね」


そう言われて、リーミアはサリサの手を握った。彼女は、不思議な光石を袋から取り出した。その石を掴み、念じると…ピュンッと音を立てて、彼等の姿は一瞬で消えてしまった。

次の瞬間、2人はギルド集会所の前に現れる。

不思議な魔法に驚いたリーミアは、サリサを見つめていた。


「これは、なんて言う魔法ですか?」

「転移石よ。特定の場所に移動する時に使うの。ただし…純白城や神殿は結界が張られているから使えないのよ。市場や狩場等、特定の場所に移動する時に使うのよ。ただし…一度使うと、石の魔力が失われるから、あらかじめ大量に用意して、計画的に使わないといけなくなるけどね」

「便利な道具ね…」


リーミアの言葉にサリサは軽く微笑む。

その時、「やあやあ」と、陽気な声で彼女達に近付く男性の姿があった。

フード付きのマントを頭から被り、眼鏡を掛けて、口元を布で覆った、風変わりな男性。アーレスと言う名の人物だった。


「しばらく振りだねリーミアちゃん、もう下位の光の魔法を覚えちゃったんだ、凄いね〜。どっかの誰かさんは、光の魔法を覚えるのに、相当必死だった見たいだったけど…」

「アーレス、あまり余計なお喋りが過ぎると、ボロが出るわよ。身を隠すならそれなりに振る舞わないと…。それと、私を揶揄う(からか)と言う事は、それなりの覚悟があると言う事よね、勿論…?何なら今直ぐに回れ右して、お城に帰って貰いましょうか?」

「ああ…ゴメンねサリサちゃん、あ…いや、サリサ様!」


彼等の会話を聞いていたリーミアは何を話ているのか、検討が付かず呆けていた。


「ま、まあ…余計なお喋りは、ここまでにしておいて、リーミアちゃん、取り敢えず中に入ろうか?」

「はい、分かりました」


彼女が返事をすると2人を付き添ってギルド集会所へと入って行く。

久しぶりの集会所に来たリーミアは受付へと向かう。受付のレナはリーミアが見慣れない人達を連れ添って来たのに少し驚いた。


「あら、しばらく振りねリーミアちゃん」

「こんにちは」


リーミアはレナに挨拶をする。


「貴女をメンバーに入れたいって言う方が大勢いたのよ。それとね、君の友達、ティオロ君も頑張って紺の称号を獲得したわよ。今はフォルサさんと一緒に行動しているわ」

「そうだったんですかー⁈」


ティオロが頑張っていると聞いて、リーミアは嬉しそうに答える。


「ところで、今日は何か用?初めて見るお連れの方もいるみたいだけど…」

「えっと…」


リーミアはどの様に説明しようか、迷っているとアーレスがレナに話し掛ける。


「彼女を魔獣討伐に参加させます。取り敢えず、水晶の称号があるから、彼女専用のギルドグループを結成させたいと思います。それと…魔獣生息地の地図をご用意させてください」

「あ、はい…分かりました」


段取りの良い説明にリーミアは驚く。


「ではリーミアちゃん、新生グループ、もしくはチームの名前を考えてね」


レナが言うと、少し考え込んだ表情でリーミアは問いかける。


「チームとグループって何が違うんですか?」

「チームは基本、10名以下で集まって狩りをする集団ね。若葉色から結成が出来るわ。主に魔物狩りするだけのメンバーが私達はチームって呼んでいるわ。グループとは、20名以上で構成された集団ね。結成には最低でも盟主になる人は水晶の称号が必要になるわ。魔物狩りや、魔獣討伐、国家間での抗争にも要請される集団のことよ。運営資金次第では紹介所を通して、専用の部署や必要経費なども用意されるわ。その分、分配される奨励金の額も大きいけど、あまりグループを作る人達は少ないわね」


「それは何故ですか?」

「グループとは、本格的な抗争に派遣される集団だからね。それに費用も定期的に収める必要があるからよ。野良狩りで生活費用を支払う方達にとっては、さほど費用の掛からないチームが一番気楽だからね…。マネニーゼにあるギルド集会所でグループを結成している集団は全部で10グループあるわ。それと…大体王位継承権の競技大会に出て来る人達も、グループの中心的な人達が多いわよ」

「ちなみに、こちらの集会所ではグループは幾つあるのですか?」


リーミアの言葉にレナは残念そうに首を横に振った。


「残念ながら、ここの集会所にはグループはまだ無いのよね…」

「市場にあるギルド集会所の中で、ラトム集会所は一番新しい場所だからね。実績経験も少ない人が多いし、王位継承権の参加者した人も、まだいない様だしね」


アーレスがリーミアに向かって話す。


「そうだったのですか…」

「まあ、取り敢えず、お話はここまでにして、どの様にしますか?」

「そうね…では、グループを結成します」

「分かりました。では…費用として、前払いに銀貨50枚と補償金に銀貨50枚、計銀貨100枚、若しくは金貨1枚になりますが…」

「分かりました。では…これで」


リーミアは袋から金貨を1枚出した。


「ありがとうございます。では…手続きの方をお願いします」


そう言われてリーミアは羊皮紙に自分の名前と、グループ名の欄に『光花』と、記入した。

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