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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第二章 光の洗礼
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漆黒の魔剣士(1)

人の身の丈よりも数倍大きい魔物が彼等を睨みつける。

魔物は大きな棍棒を手にしていて、それを大きく振り下ろした。


ズバンッ!


棍棒は湿地帯の水飛沫を大きく跳ね上げて、周囲に飛び散る。

一同は、魔物から逃げ始める。

リーミアは魔物を見て、フォルサ、カルファ、アメリに向かって話す。


「私がヤツを倒すから協力して!」

「おいおい、正気か?いくら嬢ちゃんでも、ちょっとそれは…」

「勝てる秘策があるの、ただ…数体程魔物の生き血を剣に与える必要があるから、少し時間稼ぎが必要なのよ。お願い、やらせて」

「勝てる自信はあるのか」


カルファがリーミアに尋ねると、彼女は黙って頷く。


「全く、こんな化け物を、相手にすることになるとは…」

「仕方ない、やってみろ!だがな…負けは許されないぞ」

「分かったわ。ありがとう」


リーミアはフォルサに礼を言うと、短剣を抜き出して、湿地帯に残っている魔物達を切りに向かう。


ギャアッ!


生き残った魔物達はリーミアの攻撃によって一匹ずつ息絶えて行く。

途中、彼女は魔物が使っていた弓矢を手に入れる。剣の魔力が増強されるのを感じた彼女は、魔物と同じ高さの木へと登って、魔物に向かって矢を放つ。

それに気付いた魔物は、リーミアを見付けて突進して来た。

彼女は短剣を抜き、物腰が長剣の長さになった剣に祈りを込めると、剣は光り出した。

光輝く剣を振りかざし、リーミアは一閃、一撃で巨体な魔物を切り倒した。

湿地帯の主を倒して、皆がリーミアの処へと向かった。戦勝を祝おうと皆が集まって話している時だった。


ゾクッとリーミアは、不気味な殺気を感じた。


「皆、危ない!」


リーミアが叫んだ瞬間だった。


ザンッ!


激しい斬撃と共に、巨体な主の亡骸の胴が真っ二つに切り裂かれる。


「何だ?」


フォルサが顔を上げると、裂かれた主の胴体の上には、不気味な漆黒の鎧を身に纏った剣士の姿があった。

顔を隠し角が生えた仮面からは、シュウ…シュウ…と呼吸の音が聞こえる。彼は、ジッとリーミアを見ていた。


「まさか、ヤツが現れるなんて…」


カルファが怯えながら言う。


「アレは何者なの…?貴方達は知っているの?」


アメリは突然現れた異様な気配を巻き散らしている者に、恐怖を感じていた。


「漆黒の魔剣士と異名を持つヤツだ。元々…ギルドのメンバーだったけど、強い敵と戦いたくて、魔法剣を手にしたら、徐々に魔法剣の魔力に心を蝕まれて、何時しか魔法剣を持つ者だけを襲う様になったと言われている、呪われた魔剣士…」

「そんな…」


ティオロが震えながら言う。

そんな周囲の反応を他所に、フォルサが魔剣士の近くまで行く。


「ルディアンス。こんな場所まで何しに来た、お前は既にギルド集会所から永久追放された筈だ。まだ無益な流血を好み、殺戮を繰り返すなら、王国に申し立てて、貴様を処刑させるように申し立てるぞ!」

「俺ハ、貴様ト話二来タノデハ無イ、引ッ込ンデロ!」


魔剣士は、波動でフォルサを弾き飛ばす。


「グワッ!」


巨体な筈のフォルサは、まるで赤子の様に仲間達の近くまで飛ばされる。


「オイ、オ前」


魔剣士はリーミアを指しながら、しゃがれた声で叫ぶ。


「何者なの貴方は…私と決闘するつもりなの?」

「貴様ノ魔法剣ヲ頂クゾ」

「奪えるものなら奪って見なさい!」


彼女が右手を短剣の柄を握りしめた。それを見たフォルサが「ダメだ!」と、叫んだ。


「え…?」


リーミアがフォルサが居る方へと振り向いた。


「ギルドのメンバーは、非公式の決闘は御法度だ。如何なる理由で在ろうと、公式以外で決闘した場合、条件次第では王位継承権すら剥奪されてしまう。武器以外で応戦しなきゃダメだ」

「そ、そんな…」


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