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転生少女と聖魔剣の物語  作者: じゅんとく
第二章 光の洗礼
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湿地帯(1)

ー湿地帯…



湿地帯周辺は、水草や木が生い茂り、陸地が少なく周辺は沼地であった。湿気があり薄い霧が立ち込めていた。

フォルサ達は爬虫類型の魔物に気付かれ無いように、高台を降りて、水草が生い茂る辺りへと隠れて、魔物達の動きを見ていた。

爬虫類型の魔物達は、人間達を殺して手に入れた武器や防具を身に付けていた。


「見張り台の上に居る奴が、この辺で強い奴だ。アイツに見つからない様に攻める」


フォルサは見張り台の上を指して言う。

「取り敢えず50匹くらい狩って、一旦下り別方向から攻めるやり方で行くけど…意見のある人は居るか?」

その言葉にカルファが手を上げた。


「攻撃と回復合わせて4人では、50匹倒すのも苦労するかと思うけど…」


カルファの言葉にティオロが「ん…僕は?」と、尋ねる。


「お前は最初から頭数に入っていない」

「そんな…」


フォルサがアゴヒゲを撫でながら少し考えて…


「まあ…そうだな、もしもの場合は、何時もの戦法で行こう!」


フォルサは親指を立てながらニヤけた表情で言う。

彼の表情を見てカルファが深く溜息を吐きながら、首を横に振る。


「どうかしたの?」


アメリがカルファに尋ねる。


「アイツの言う戦法とは『ヤバくなったら一目散で逃げる』て事だよ…」

「そう、俺のやり方は常に行き当たりばったりさ!」

「そのお前のやり方で、どんだけ優秀な人材がメンバーから離れて行ったんだよ?もう少し考えて行動しろよ!」


2人が話して居る時だった。リーミアが突然立ち上がる。


「危ない!」


リーミアは、急いで電撃魔術を放つ。


バーン!


驚いたフォルサとカルファが振り返ると、後方に巨大な魔物が電気ショックで倒れていた。


「すまない嬢ちゃん…」

「助かった、ありがとう」


2人はリーミアに礼を言う。


「さあて、気を取り直して狩りを始めるぞ。嬢ちゃんは攻撃魔法と補助魔法を頼む。アメリは回復系魔法を男性達は前衛で戦う。良いな?」

「了解!」


彼は腰に付けていた袋から筒状の物を取り出して、軽く底をポンと叩き、爬虫類の魔物達が居る方へと投げる。

落ちる瞬間に、筒状の物がポンッと爆ぜた。それに気付いた魔物達が数匹フォルサ達に気付き襲って来た。

魔物達に向かってリーミアが電撃魔法を放つ。

彼女の魔法で数匹が倒れた。


上手く魔法攻撃を交わした魔物達が、フォルサ、カルファ、ティオロと、交戦する。

この間にも、リーミアが攻撃補助魔法で魔物の目眩しを行い、相手の攻撃を鈍らせる。

アメリは、仲間達の体力回復を後方から行っていた。

フォルサとカルファが軽く数匹の魔物を倒す中、ティオロだけ最初の一体の魔物とやり合っていた。


「ねえ、コイツを何とかして⁉︎」

「自分で倒しな!」

「だけど…」


魔物はティオロよりも少し背丈が大きかった為、僅かに押され気味だった。

それを見たリーミアが、ティオロに補助魔法を掛ける。

その効果で、彼は少し攻撃力が上がり、何とか最初の一体を倒した。


「アレ、僕…何か強くなった感じ?」


それを傍らで見ていたアメリは、リーミアが幅広いポジションをこなせる事に改めて驚く。


「全く、何者なのよ…この子は?」


まだ実力を見せていない事を考えると、仲間でありながら恐ろしく感じてしまった。

彼等は数回、同じ事を繰り返し50匹程魔物を倒し、周辺から魔物の姿が見えなくなり、一時退散しようとした時だった。

付近にいた魔物が、彼等に気付き逃げ出した。


「あ、アイツ逃げやがったぞ!」


ティオロが、魔物を追いかけ始める。


「コラ、追いかけるな!」


フォルサがティオロを呼び止めようとした瞬間だった。

見張り台にいた魔物が、彼等に気付き角笛を吹いた。それに応じて草むらに隠れていた魔物が現れ弓を放つ。


「危ない!」


カルファがティオロを庇う。


グサッ


飛んで来た矢がカルファの肩に刺さる。


「グハッ…」


それを見ていた皆が、飛び出して丘になっている場所までカルファを支えて移動させた。

リーミアが結界を張り、周囲からの攻撃に皆を護る。


「大丈夫か?」

「何とか…」


その様子を見ていたティオロは面目無さそうな表情で「申し訳ない」と、謝る。

負傷したカルファはティオロに向かって言う。


「気にするな、次はしっかり作戦を実行しろ…」

「はい…」


矢を抜き傷口を回復させたアメリは周囲を見回して震え出す。


「あんまり悠長な事言ってられないわよ、この状況なんとかしないと…」


皆が顔を上げて周囲を見回しすと、結界の周りには魔物の群れに押し寄せている。

彼等は魔物達によって、取り囲まれてしまって完全に逃げ場の無い状況だった。


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