プロローグ 俺と提出課題2
ミスなどあれば教えてくださいませ!
……あ、文章短いのはミスじゃ無いんで……。いやホントに……。
最寄りの駅に着いて暫く歩くと、周りを森で囲まれた…、っていうか森を少し切り取ってできたようなところについた。
俺の家がある『山上台』ってところだ。
みんなからは田舎って言われてるけど、一応森を切り開いて作られた、一般的に『ニュータウン』と言われる場所で、畑とかはほとんどない。あるものといえばある程度密集した住宅街や二,三個のスーパーマーケット、やたら数が多い小さな子供向けの公園とかだけ。本屋やボーリングもなければコンビニもない。おまけに虫とかもわりと普通に家の中に出る。
だからニュータウンというよりも確かに『田舎』の方がしっくりくるから、俺も山上台を田舎って認めてる。
…と、こんなとこをまた暫く歩いてるとようやく俺の家に着いた。
こんな場所でも家は最近建てられた物が多い。庭に当然のように居座っている野良猫。そこらじゅうに生えている名前も知らないけど勝手に生えてきた花。これを除いたら、どこにでもあるような一般的な家。
「着いたよ。じゃあプリント取ってくるからリビングで待ってて。案内するから。」
言いながら鍵をドアに刺す。だが、後ろの友人はなぜか家をキョロキョロ見回している。なんだろ? そんな物珍しい事は無いと思うんだけどな。
すると、家に着いてからじっと家を眺めていた牧野がようやく動き出し
「へぇ~、ここがお前の家かあ~。初めて来たけどわりと普通の家なのな。噂では家の裏に畑があって木造の家って聞いてたのに……。」とか言い出した。
おい! 高校入ってから誰も連れてきてないのになんでそんなことになってるのかな!?
……田舎だからか?
「どこで聞いたのか知らないけど、そこまでではないよこの町は。一応できたのも最近だし。噂なんて、鵜呑みにするもんじゃないと思うよ?」
俺はさっさとドアを開けて中に入った。
「ふ~ん、そんなもんかねぇ~。」
ぼやいている牧野を家に上げる。
「おじゃましま~っす!」
ああ、そうか。親がいないって言ってなかったっけ。一人暮らしの家で返事が返ってくるわけもないので、代わりに俺が答える。
「おう。んじゃ、プリント取ってくるからこの部屋で待っててね。俺の部屋散らかってるし、なにより狭いから。」
「了解! それにしても両親共働きなのな。そりゃ部屋も汚くなるか~。」
なんだろう。俺が整理整頓もできない子供だとでも言いたいのかコイツは?
「んじゃ、親の物とかあるから大人しく待っといてよ~。物とか壊されたら大変だし。」
コイツならやりかねないと思ったので一応釘を刺してから部屋にプリントを取りに行く。
「そんなことするかよ! ガキじゃねーんだから物色しても壊したりしねーよ!」
そんな声がリビングから響いてきた。
おっと、どうやら子供扱いしていたのはこっちの方だったみたいだ。それにしても、やっぱ大人しくする気は無かったのか。
あ、でもしょっちゅう誰かに提出物見せてもらってる辺り抜けてるのは抜けてるからな。別にいいでしょ子供扱いしても!
そんなこと思いながら、ちゃっちゃと俺のプリントを手にとって……、首を傾げた。
はて、見間違いかな? そう思ってもう一度見てみる。……が、やっぱりプリントにはなにも書かれていない。
そういえばプリント配られた日、俺体調崩して寝込んでたな……。完っ全に忘れてた……。
「俺もやってないんか~い……。」
俺はついつい自分に突っ込みを入れた。
続きます