プロローグ
~~とある昼下がり~~
「あー、、、マジでダルい」
「………」
「本当ダルいわ」
「………」
「あー本当ダルい、マジでダルい
なぁーさっさと帰ろうぜ龍太」
「………あのさ、君ここがどこか分かってる?」
「何いってるんだよ図書館だろ、とうとう勉強のしすぎ
で頭いかれたか?さっさと帰ってゲームしようぜ」
「海翔が勉強しようって誘って来たんだろ、てかまだ一時間もたってねーよ」
「いいじゃん、別に、、、」
「おい、顔をそらすな、はぁこれだから海翔と勉強するのイヤなんだよ」
そういいつつも俺は、カバンの中に勉強道具をしまい始めた。
「お、やっと帰る気になったか、コンビニよってから帰ろうぜ」
「ハイハイ分かりましたよ」
無駄に広い本棚の間を抜けつつ俺たちは、出口へ向かい始めた。
扉を出て、いつもの道を通ろうとしたときにそいつを見つけてしまったのだった。
「おい、龍太あれは、なんだ?」
「いや、俺が逆に聞きたいわ」
そこには、黒い魔方陣のようなものが地面一杯に描かれていたのであった。
「龍太これって、、、ワンちゃん異世界行けんじゃね?」
「さすがにそれわないでしょ、さすがに、、、」
その魔方陣は、プロの芸術家が描いたような見事なまでの、魔方陣であった。
「龍太、、、乗るしかないな、、、」
「ナンデダヨ?キミアタマダイジョウブ?」
海翔は、一度言い出すとその事を必ずやってしまう残念な頭の持ち主だったのである。
ちなみに顔は、いいからしょっちゅう女子から告白を受けている、、、
え、俺、、、聞くな。、、、
「大丈夫、大丈夫、先っちょだけだから、、、♪」
「いやだーその言い方は、犯罪だー」
ジリジリと海翔に押されていき、とうとうあと少しのところまで来たとき、
「おい、バカ、やめろイヤな予感がする、海翔、飛ぶなら一緒に飛ぼおよ」
「う~んまぁいっかいいよ」
ふ、助かったさてここからどうしたものか、そうだあの作戦でいこう、、、
「あ、俺飛ぶなら、俺助走着けて飛ぶから会わせろよ龍太」
「任せろ」
やはり、俺の推理は、正しかったこいつは、飛ぶとき必ず、助走を着けて飛ぶ
癖がある、そして俺が飛ばないことにきずかないはず、まさに完璧な作戦である。
「あ、龍太肩にゴミが取ってやるから動くなよ」
「おおーサンキュー」
「よし、じゃあいくか」
「おー」
「せーの」
海翔が走っているとき、ふと海翔と俺の間に何か細い透明な糸のようなものが見えた、
そしてそのまま海翔が魔方陣の中に入るのと同時に魔方陣が青く光出したのであった。
「おい、海翔ヤバイって早く出」
言い終わる前に、前方にぐっと引っ張られるような感じがした。
「龍太、お前も道
ちずれだー」
海翔によっていつの間にかつけられていた糸によって前に、半歩引っ張られ、魔方陣に
片足を突っ込んでしまった。
「バカな、いつの間にこんな糸を
言い終わる前に魔方陣が青く光輝いて何も見えなくなってしまったのだった。