プロローグ・第1章 人物紹介・設定など
こちら、作者の人物・設定の確認ページです。
どうぞ、飛ばしてお読みください。
◇オービニュ伯爵家
リュシアン・オービニュ(5)
本作主人公。オービニュ家三男。薄い色合いの金髪に、碧の瞳。転生者。転生前の名は宮田斎享年48。どんな仕事もこなす有能な社員だった為、後輩、上司にも信頼され、人好きのする性格で人望もあった。幼少の頃、両親を亡くし親戚の間を転々とする間に培った処世術とも言える。
エヴァリスト・オービニュ(49)
伯爵家当主。基本的には寛容で穏やかな人物。
アナスタジア・オービニュ(32)
オービニュ伯爵夫人。金髪に青い瞳。上品で控えめな性格。
ファビオ・オービニュ(15)
長男。ドリスタン王国の学園都市にある学校に通っている。属性は、火と土。
ロドルク・オービニュ(10)
次男。属性は無属性。
マノン・オービニュ(4)
オービニュ家長女。魔法属性は風。女の子一人ということで、父親に蝶よ花よと育てられている。少し過敏なところがあり、引っ込み思案。
◇その他の人々
ギョーム ・・・オービニュ家執事
エマ・ユーグ・・・教会職員。
ピエール ・・・教会の下働きの少年。(子爵家奴隷からオービニュ家奴隷へ)
リディ ・・・ピエールの妹。
クリフ ・・・オービニュ家奴隷。薬草園の事実上の管理人。
ニール(13)・・・クリフの孫。
◇登場した用語
教会
基本的に人間が祀っているのは、創造神とその従属する女神たち。種族によって、独自に祀っている神が違うこともある。
魔力測定
国により差はあるが、基本的に貴族に魔力保持者が多いモンフォールでは、学校や教会などで幼いころに魔力の有無を測定する。精度のよい鑑定器具は高価なため、幼少のころの鑑定はせいぜいが魔力の有無を調べる程度である。
巻物
特定の魔法を魔法陣化して紙に定着させたもの。魔法陣を定着させる専用紙、それを保護する台紙を、シワやヨレを防ぐ芯で巻き取っている。劣化や暴発を防ぐ台紙にはランクがあり、これにより巻物本体の値段は左右される。写生される魔法が強力な物になればなるほど、この台紙の耐久性が求められ、結果かなり高級なものになる。しかも、紙による魔法陣は長期による保存が効かず、また一回きりの使い捨てである。
魔法
属性は全部で8つ。無、火、風、水、雷、土、闇、光。無属性は、いわゆる放出系ではない。身体強化やレジスト能力などに特化した能力。魔力操作により意識的にその力を強化したりも出来るが、基本的にはパッシブ能力である。全体魔力の数パーセントが常に消費され発動している。魔力の少ない者には、身体強化のスキルに遥かに劣るし、大した強化も出来ない為、魔法使いとしてはあまり歓迎されない属性でもある。しかも強力な属性魔法を持つ者には何故か無属性が備わることが少なく、無属性=無能というような風潮もあった。
基本的に、複数の属性を持つ者は稀だった。それでもモンフォールの貴族は、複数持ちが多いと言われ魔法大国と呼ばれる所以でもある。
また闇と光の属性保有者は酷く少なく、他の属性と複数で持つことのない属性と言われている。魔法陣を起こす写生においても、闇と光の魔法陣を描くにはそれなりのレベルを必要とするため、やはり希少な属性とされた。
魔法陣
魔法やスキルを、属性を持たない者でも使えるように開発されたものである。属性持ちは、魔力をそれぞれの魔法の形に構築するのに必要な要素を持っているが、それらを全て魔法文字に変換させる必要があるのでその情報量は膨大なものになり、魔法陣は基本的に複雑なものが多い。情報量の多いもの、文字に起こすのが難しいものがあると、写生するのにもかなりのレベルを要するし、発動する側にもそれだけの魔力が必要になる。
飽くまで呪文を肩代わりするだけなので、本当の意味で誰でも使えるわけでなく、発動する側にも資格を要するのである。
念写(仮)
リュシアンのユニークスキルと思われる能力。
魔法陣を一目見るだけで記憶することが出来、それをなんの用具も使わず己の魔力により複写できる。今のところ、きちんと転写できるのは紙などの固定された場所だけである。もちろん特別に錬金された紙を利用しないと、暴発や燃焼の危険がある。これにより、無属性しか持たないリュシアンでも、あらゆる属性の魔法が使える。しかも写生のスキルレベルを必要としない為、魔法陣さえわかれば再現が可能である。
◇登場した魔法
ファイアーポム 火魔法初歩の火の玉。こぶし大の火の玉を発動する。詠唱の練習用の魔法でほとんど攻撃力はない。
ウォーターレイ 水魔法初級。リュシアンの魔力で強化された為、水の槍のようなものだったが、本来は水鉄砲の強化版のような魔法。
フェアリーサークル ほぼ伝説上の魔法。半径50メートル位の広範囲に存在する全員に効果がある。指向性はなく、発動者を中心に効果が発動する。
◇モンフォールの学校
王立学校初等科 魔力があれば、無料で誰でも通える。学校自体は無料でも、それなりにお金がかかる為、やはり商人や裕福な家庭の子女がほとんどである。優秀な成績を残せば、上の魔法養成学校や、騎士学校に上がれる可能性もある。
王立学校教養科 貴族の社交場も兼ねている。基本的に2年ほどの就業で、貴族としての素養を育てるのが目的で、一般常識や通常科目などは家庭教師により終えているのが普通である。
設定は、変わることがあります。ご了承ください。




