大日本帝国へ帰還
太平洋の小笠原諸島近海、そこに龍斗たちが乗るイギリス遠征艦隊の大和率いる艦隊が帝都所属の正規軍を横須賀基地に送りに向かっていた。横須賀に入港したのち、皇帝に遠征の報告をしに行き帝都に一泊してから横須賀の大和に乗り組み青森に帰還する予定だ。
そんな大和の夜、龍斗は甲板に出て夜の海を見ていた。
「夜の海はきれいだなぁ・・・」
「龍斗くん、ここにいたの?」
「ん?輝夜か、どうしたんだ?」
後ろに誰かいることには気づいていたが声を聞いただけで気配の正体が誰なのか分かった。
「すごい、声だけで分かったんだ・・・お隣いいかな・・・?」
返事をする前に輝夜は隣に座った。なんか距離近くないか?
そしてしばらくして
「龍斗君、今回はお疲れ様、指揮する龍斗君も魔物と魔族と戦ってる時の龍斗君は心配だったけど凄くかっこよかったよ。」
「ん?そうか?それに、輝夜もお疲れ様、命の危険もあったのにイギリスまでついてきてくれてありがとう。」
「う、うん、どういたしまして・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・そ、そろそろ行くね?龍斗君も風邪ひかないように早く帰ってきてね」
「お、おぅ」
「すると輝夜は小走りで戻っていた」
「・・・・・さて、俺もそろそろ寝るかな」
到着は明日だ
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「龍斗司令官!横須賀です!入港いたします!」
艦長が告げてくる。現在の時刻0825
大和を旗艦とした艦隊が港に入っていく。
外にはイギリス遠征を労う横断幕が、あり、さらに奥には屋台とかが出ていてお祭り騒ぎとなっていた。
俺らが退艦すると、リムジンが待機してあり、それで東京まで行くそうだ。
俺らは挨拶を終えるとリムジンに乗り込み帝都【東京】に向かった。
帝都王城、謁見の間
「面を上げよ」
皇帝の言葉に従い俺は顔を上げだ。
「まず龍斗辺境伯、此度のイギリス遠征ご苦労であった。イギリスについては聞いているが改めて結末を聞かせてもらえるか?」
「今回のイギリス遠征はこちらの圧勝で終結しました、魔物を率いていた魔族は学園を襲撃した魔族の一人、アウリであることが分かりました。そして私の一太刀の元、倒しています。」
脇にいる大臣たちや、皇帝も驚いている。まあこの情報を持っているのが龍斗だけなのでしょうがないが。
「う、うむ、わかった。此度の遠征ご苦労であった、ゆっくり休むといい。」
謁見が終わった。