間幕 エレーナ
エレーナとの一幕です
イギリスを奪還して一日たった。残りの魔物の掃討に時間がかかった。
陸戦力と海上戦力合計
1100人が殉職した。
艦の被害は被弾なし。
大日本帝国の方角に向かって礼をした。
その後…
「疲れたねー…」
「あ…輝夜か……」
「医務の手伝いしてたんだけど怪我の兵士さん多くて……」
頑張ってんだなぁー
「申し訳ありませーん!!!」
「渚……大丈夫かな…?」
輝夜が心配する。
「行ってきなよ。」
「うん!じゃあね!」
走って医務室に行く輝夜を見ていたら…
「龍斗!いろいろ…ありがとね!」
「エレーナ!?どうした急に!?」
「祖国を……そして我が民を守ってくれてありがと!」
「あ、あぁ……」
なんか目をそらす。
「なんで目そらすの!感謝してんのに!」
「気まずいんだよ……」
「ふーん。まぁいいけど!」
ぷくっと頬を膨らませて上目づかいで見てくるエレーナ。
「家族の所には行かないの?」
「行ったは行った……でもね…
」
困ったような顔をして自分を見る。
「実は………」
どしどし足音が聞こえる。
「「「エレーナ姫!陛下がお呼びです!」」」
「え!?わ、わかったわ親衛隊長。じきに行くと伝えて。」
「委細、承知しました!」
親衛隊長が下がっていった。どしどし足音を鳴らせながら。
「お父様に呼ばれたから…行くね?」
ささっと王宮に行くエレーナの姿を見守って軍港に停泊中の大和へ。
「神城司令官に敬礼!」
乗組員が敬礼する。
それに応じて敬礼する。
「電文用意!」
「用意良し!」
「我、イギリスに一時留まる。青森の防御を頼むと送れ。」
「了解しました!」
退艦して岬に出る。
「夕日が……綺麗だな…」
「だよね……」
「エレーナ!?」
「ごめんごめん!驚かす気はなかったんだけど…」
エレーナがしょげる。
「よく王宮を抜けだしてここに来てたなぁ。」
「ふーん。」
「離れてるから誰も来ないし秘密の場所だったんだよ……」
「魔族の襲撃が……」
「そう。一面焼けて焼け野原だね…」
「……」
「実は龍斗……」
「な、なに?」
「お二人さんアツいねぇ。」
「「輝夜!?」」
唐突の輝夜。
「まぁいいけどご飯だから私は艦で手伝いしてくるよ?」
「そうしようか。」
「私も行く!」
そんな戦乱の後の一時だった。
結局エレーナは何が言いたいのだろうか……?
大和の艦内にもどった。
今日は金曜、カレーだ!
輝夜がお皿に盛ってくれる。
全員が席に付き
「「「「「いただきます!」」」」」
とても美味しい。
エレーナはとても美味しそうに食べている。
輝夜も笑みを浮かべて食べている。
たまにエレーナと目が合うと
「あげないからね!」
とか言ってくる。
輝夜はおかわりありだと言っていたのに……
美味しくいただいた。
その後は風呂に入り寝た。
次回は青森に帰りますよ