イギリス
時は少しさかのぼり、龍斗たちが学園内に侵入してきた魔物たちを殲滅しているころ、イギリスでは魔王軍の精鋭たちがイギリスを落としにかかっていた。
国王の対応は早かった。
「新設立部隊出動!戦力を出し惜しみするな!死力を尽くして戦え!」
命令された兵たちは小走りに部屋から出ていく。
「エレーナ、こっちに来なさい。」
「はいお父様」
エレーナ・フォン・エリザード
イギリスの第一王女だ。
「エレーナ、よく聞け」
かつてないほどに真剣な表情で言う父にただことではないと引き締めるエレーナだったが、それはすぐに崩れることになった。
「エレーナ、お前は日本へ行け。」
「え、お父様、それはどういう・・・」
「エレーナを連れていけ」
そういうとわきで待機していた兵たちがエレーナを捕らえ少しオネムしてもらってから日本の帝都行の軍艦に乗せ出向した。目が覚めると王宮ではないことに気付き元気をなくしていた。
日本東京 王宮
王の執務室にイギリスからの客人が来ていた。それはもちろん
「初めまして皇帝陛下、私はエレーナ・フォン・エリザートと申します」
「ああよろしく頼む、して、イギリスでなにがあった?」
「はい、魔王軍幹部たちが攻め入り壊滅、おそらくはもう・・・」
「なに!?イギリスが!?そうか・・・それで、これからどうするつもりだ?」
「これからですか・・・それはもちろん復讐です、それから領土の奪還です。あいにく私は弱いです。なので強い人に鍛えてもらおうと思っております。」
「強い人ってのが条件か?」
「はいそうですね・・・」
「それなら一人心当たりが「本当ですか⁉」・・・おおぅ、本当だ、しかし彼は規格外だ。学園都市に攻め入った魔物、魔族を一人で殲滅した化け物だぞ?それでもいいなら紹介書を書こう。」
「はい!お願いします!」
「あぁわかった、彼の名前は神城龍斗、青森に居る辺境伯だ。また武勲があれば大公爵にしようと思って居る。」
「だ、大公爵ですか!?」
「ああ、故に王族とおんなじ・・というかほぼ王族の仲間入りだな。」
次の日、エレーナに書状を渡すとすぐ青森に行ってしまった。
次かその次あたりに内政ターンが・・・来るか?
飛ばしそうな自分がいる・・・