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スタート

 「おい! 海斗かいとで、今日は何を狩るんだよ!」

 軽真は金属バットを握り締めた少年に叫んだ。「そんなの外に行かねぇと分かんねえよ! それより行くぞ! 昨日でこの前の犬全部食っちまったからな。新しいメシ狩りに行かねぇとメシ食えねぇぞ」海斗は金属バットをブウンと、ひと降りすると軽真に叫んだ。「海斗! この前みたいにここに誰かいるって痕跡残すなよ! 寝ている間に襲われたらシャレになんねぇからよ!」軽真は右手に大きなノコギリ、左手に草刈り鎌を握り締めると、立ち上がり海斗に言った。「わーてるって」と少年二人は、廃墟と化した民家の中から飛び出した。

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