『速記シャープの芯に破られた原文帳』
速記シャープの芯がとがっている部分が引っかかって、原文帳が破れていまいました。原文帳は、速記シャープの芯に文句を言いましたが、速記シャープは自分のせいではないと言いました。原文帳は、それなら誰が悪いのか尋ねますと、速記シャープの芯は、自分を後ろから押し出してくる速記シャープが悪いのだと答えましたので、原文帳が、今度は、速記シャープに文句を言いますと、速記シャープは自分のせいではないと言いました。原文帳はそれなら誰が悪いのか尋ねますと、速記シャープを操っている速記者が悪いのだと答えました。原文帳が、速記者に文句を言おうとしたところ、プレスマンが割って入ってきました。もし、今回の速記シャープが私だったら、君を破ることなどなかったはずだ。悪いのは、安物の速記シャープだよ。
原文帳は、そうかもしれないと一旦は思いましたが、安物の速記シャープを使ったのは速記者なのだから、やっぱり速記者に責任があるのではないかと思いました。
教訓:プレスマンには、ばねが入っていて、筆圧が上がると、芯が引っ込むのです。