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エピローグ 誰かの光に
エーデルノーツに帰ってきたホムラは、ペルカとの間にあった事を兄カガリに話した。
カガリはよくやったと褒めたが、ホムラは不安だった。
「私は自分の名前に恥じないふるまいができたでしょうか? 誰かの光になれたでしょうか?」
「当たり前だ。と、言いたいところだけど、それはこれから次第だな」
カガリは気休めを口にはしなかった。
だけど兄らしく妹を鼓舞したのだった。
「でも妹が誇らしく育ったことで、お前の存在は俺の光にはなったよ」
「お兄様」
「自分の名前に恥じない人間にーー。そうありたいと思ったなら、そうあろうとするべきだ。お前ならそれができると思ってる」
「そうですね。ありがとうございます」
異世界の地で兄弟はそれぞれの道を歩いてく。
カガリにとってホムラは、ほんの少しだけ庇護する対象ではなくなっていた。




