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ファイブ 異世界の王女様が世界を救うために一生懸命すぎるんだが  作者: 仲仁へび
第4部 全てを導く焔の光であれ

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第3話 王女の説得



 ルードに、ぺルカの様子を知りたいと言ったホムラは、願いを聞き届けられ牢獄へ案内された。

 そこで、監視の目を遠ざけてホムラはぺルカと話をする。


 ペルカは最後に見たときよりも痩せて、表情も乏しくなっていた。


 目的にむかってランランと輝いていた瞳に光はない。


「私が間違っていたというの? 全部を掴みとることなどできない。理想ばかりじゃ、誰も守れないから私は現実を見てやってきたというのに」


 弱弱しくつぶやくぺルカの考えをホムラは否定しない。


「間違ってはいいませんけど、半分間違いだと思います。価値観や考え方は無理やり押し付けるものではありませんから」


 ホムラの姿に気づいたペルカは「私を嘲笑いにきたのね」とつぶやく。


「一人一人の意思を尊重していたら、世界が滅んでしまうわ。国の王なんてやっていけないじゃない」

「そうですね」


 噛みつくような勢いで叫ぶぺルカ。

 カガリはそんなぺルカを真正面から見つめる。


「でも、現実だけを見て自分の考え方や価値観を押し付けるばかりでは、きっと歪みが出てきてしまう。今がそうでしょう?」


 国民たちに拒絶されたペルカは、ホムラに言われなくても自分の状況がよくわかっていた。

 しかし、心が認められなかったのだ。


「なら、どうすれば良かったのよ」

「理想も見て、人の考え方や価値観も大事にしてください」


 ホムラは指導者として、人の上に立つものとしての勉強をしていたカガリを見ている。

 緊急時に立つカガリは、その両方をやっていたため、人の上に立つ王とはそういうものであるべきだと考えていた。


「何も知らない小娘が。それじゃやっていけないわ」

「だから、他の人がいるんじゃないんですか。あなたは一番最初に私達勇者を駒にするのではなく、一緒に戦おうと手を差し出せばよかったのです」


 ホムラに難しいことは分からないが、考え方が偏るのはよくないという事ぐらいはわかっていた。

 そして、一人で考え込む事の危険性も。


「何であっても、一人で出来る事に限りがあるんですから」


 ホムラの言葉にペルカはうなだれる。




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