第4話 三つ目の策
邪神はそれでも三つ目の策を用意していた。
それはファイブたちを使った策だ。
彼らは、邪神のコピーとなる生命体だった。
ファイブや同じ種族のミニベアたちが集まってきて、カガリ達の敵にまわる。
だが、それについてもカガリ達は知っていた。
他のモンスターと違い、ファイブの種族だけが人類に友好的だったため、怪しんでいたからだ。
しかし、それでも対策はうまく立てられなかった。
この世界に来て利害関係なく仲良くなったものであり、情が湧いていたからだ。
それに加えて、邪神のコピーであれば、ファイブたちはとても強いと予測されていたからだ。
実際、牙をむいたファイブたちは強く、カガリ達は苦戦を強いられた。
それは、カガリとホノカが自らの家の因縁で、金目当ての盗賊団に攫われた時以来だった。
「重火器しか使えない状況と魔法も使える今の状況なんて比べる土俵が違うような気がするけどな」
「心理的な負担と、経験的な意味で違いますわ」
彼らの私生活の重さが伺えるセリフに、十話子達などは戦いながらも軽く引いていた。
そのままであれば、彼らは邪神討伐から撤退しなければならないところだっただろう。
しかし、そうはならなかった。
なぜなら、
けれども、ノミトの言葉でネズが目を覚ましたからだ。
起きてすぐすさまじい魔法を使い始めたネズに、ファイブたちは翻弄されるばかりである。
ノミトは不可視状態が解除されたが、雷の魔法で彼女のサポートをしている。
そのままネズとノミトがファイブたちの相手を引き受けたため、カガリ達は邪神の討伐に専念できるようになった。




