第2話 死の荒野
邪神が暴れている荒野にたどりついたカガリ達。
邪神はその中央に立っていた。
邪神は常に暴れまわっているわけではなく、数日事とに休息を挟んで行動を止める事がある。
今はその時間だった。
邪神は復活して暴れまわっているものの、完全に力を取り戻していないのか、たびたび休止する事があった。
カガリ達が召喚された直後は、数十日の期間だったが、それは現在では数日になっている。
それは完全復活は近い事を示唆していた。
だから、その前に戦って、邪神を倒さなければならなかった
カガリ達が邪神の前にたどり着くと、邪神は目を開けて迎え撃った。
邪神の攻撃はシンプルで、闇の力をまとった光の玉をくつも打ち出す。
カガリ達はそれらを防いだり、避けたりしながら、攻撃を加えていく。
主に戦うのは聖剣を持ったユウトでカガリ達は補佐に回った。
だが、その途中で、邪神がとある手を打った。
「勇者様達に、言葉が通じないぞ!」
兵士達が混乱する。
それは、邪神が召喚勇者達にかけていた(翻訳の加護)を外したからだ。
異世界召喚されたときに、召喚勇者たちは特殊な力を身に着ける。
それらは魔法として、使役する事ができるが、言語の翻訳は当てはまらなかった。
なぜなら、邪神が土壇場で勇者たちの連携を崩すために、わざと力を付与していたからだ。
だがカガリ達の連携に、乱れはすぐにおさまった。
それは、疑り深いカガリがこの世界と元の世界との違いを徹底的に調べたためだった。
「お兄様ったら、こういうところは性格が悪くて良かったと思いますわね」
「おいおい、ホノカ策士って言ってくれよ」
「山田さんあたりなら、言語翻訳は異世界召喚ものの常識だとか言ってましたけども、対処法を調べておいて良かったですわね」
カガリとホノカが戦いながら話をしていると、なんだかんだついてきて邪神の攻撃をさばききっている山田が「何か言ったか!」と叫んだが、二人は無視をした。




