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エピローグ それぞれの道
シズの過去の姿を知っているクラスメイトは、実は二人いた。
それは芳美と房枝だ。
彼女達は、シズが転校してくるよりももっと前に転校してきたが、その頃はまだシズは不良だった。
最初は同姓同名の別人かと思ったが、クラスで接する内に同一人物だと気づくようになったのだった。
それらの事実は、エーデルノーツに入国した後、ユウトから「そういえば君たちにも昔あった事があるな」と言われたためだ。
その時、シズと芳美、房枝はあらためて三人で会話する事になった。
パジャマパーティーのような物を経て、以前よりも仲良くなった三人だが、その距離感は変わらない。
芳美と房枝は、山田から寂しくないのかと聞かれたら、「友達が新たな道を進もうとしているなら、腕をひぱって連れ戻すより、背中を押してやるのが友情」と答えた。
「うちらといるより、居心地のよい場所があるならそっちにいるべきだし」
「仲良くなる事とよりかかる事はまったくの別もんだし!」
彼女達はそれぞれの居場所で自分の生き方を貫いていくのだった。




