第2話 探索者達の目的
ダンジョンに潜った探索者達は、邪神にとどめを刺す聖剣を手に入れようとしていた。
だが、何かあったのか戻ってこないという。
ユウト達は心配していたが、彼らの捜索だけを優先するわけにはいかない。
「本当なら、自分の力不足を嘆くところだけど、そうもいっていられない。各地の治安が悪化しているし、モンスターの動きも活発化しているから。休む暇も碌にえられないよ」
ユウトは仲間意識の強い人間だと知っていたため、シズは憧れの人のために必ず成し遂げようと決意したのだった。
「大丈夫です。探索者の人たちは必ず私達が見つけます」
「ありがとう。そういえば、まだ彼等の目的を言っていなかったな。実はあいつらは、邪神を倒すための武器をとってこようとしているんだ。前回邪神を倒した時、ごたごたがあって行方不明だったんだけど、この間偶然ダンジョンで迷子になったものが、モンスターが使っているのを見かけたそうだ」
モンスターは通常は単純な思考で行動しているが、力の強いものは稀に知恵を使い、武器を手にする事がある。
今回もそういった事例で、やっかいなのだとユウトは説明した。
ユウトも一度はそのモンスターと出くわして戦った事があるというが、体制をたてなおすために逃げるしかなかったという。
「相手は強い奴の隙をつく事にたけている。実力者ほど、油断のできない相手だよ」
相手モンスターの名前はボスレオン。
巨大化したカメレオンのような敵だった。
視力が弱いという欠点上がるものの、透明になるという特殊能力を使い、一番強い敵の攻撃力をそのままコピーできるという。




