第1話 勇者ユウトとの合流
異世界グランネイトに召喚されたシズ達は、ぺルカの元を離れ各地をさまよっていた。
行く当てもなく、人数も多いため、目立ち一か所に長くとどまれないためだ。
そのまま現状が続いていれば、彼らは大きな問題に行き当っていたはずだった。
そうならなかったのは、差し伸べられた手があったからだ。
「お前達、召喚された勇者だろ?」
「何で分かったって? そりゃ、噂になってるっからだって。地元にとけこめてねえし、変な連中がうろうろしてるってよく聞くから」
「あなたたち、一体どこから移動してきたの?」
シズ達に接触してきたのは、他の召喚勇者達だ。
その中には、シズの知り合いもいた。
彼の名前はユウト。
憧れのきっかけとなる人物だった。
シズは憧れの人と再会できたことを喜ぶ。
「そういえば、地元で見たような顔だな」
「覚えていてくださったんですね」
「最初は、変わりすぎてて気が付かなかったけどな」
召喚勇者の一人であるユウトはシズ達に依頼する。
「俺達の国で保護してやるついでに、頼みを聞いてくれ。働かざる者食うべからずだ」
邪神の影響で活動的になった各地のモンスター退治で忙しい勇者達の代わりに、ダンジョンに潜った者達を助けにいってほしいという事だった。




