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第9話 疑惑2

私は今日こそはと意気込んで教室を飛びだした。


いつもは私が用があるからと言うと、アイオンが悲しそうな顔で言うのだ。

「すぐに戻って来て。僕ティアラを待ってるから……」

ずきゅーん!

そんな捨てられた子犬の様な目をされたら置いていけないわ!

私には、アイオンより重要な用なんてなかった!ないない!

「やっぱり後にしようかな~」

別にオスカーと話をするのは明日でも大丈夫だ。

そうだ、明日にしよう!


私が今日のお昼はお友達と食べると言うと……。

「じゃあ僕も誰かと食べようかな?」

アイオンが言った瞬間に周りの女子の目がギラリと……。

そうだ、アイオンはまだ誰も婚約者が居ないのだ。

王にならないから、多少家柄が落ちても婚約できる。

まだ婚約者の居ない下級貴族女子はハイエナだわ。

「あっ!やっぱり私アイオンと食べたいな~」

私がアイオンを守る!

オスカーは明日だ!


そんなことをずるずるやってたら、オスカーと話をしないまま1ヶ月!

さすがにまずいわ。

『処刑エンド』まっしぐらよ!


今日はアイオンと授業が一緒じゃないから急いで話をして戻ってこよう。

私は猛然とダッシュ。

オスカーを見つけて確保。

アイオンのかっこ良さを語ったあとで、私は聞いた。

「それで、オスカーはマリアちゃんとはどうなの?」

オスカーには私はお姉さんモードになっちゃうのよね。

そして思わず説教してしまうのだ。

「結婚したいと思ってる」

オスカーは照れながら言う。

「どうするの?」

「2人とも王妃にする」

マリアちゃんも側室じゃなくて、王妃にするってことか……。

私はうなずいた。

「ちゃんと大切にしてね?」

平民の女の子が王妃になるなんて生半可な覚悟じゃないはずだ。

「もちろん。大切にする」

オスカーはしっかりうなずいた。

2人が覚悟があるなら問題ないのだ。

あとは応援しよう。

「頑張ってね。私オスカーが王になればいいと思うから」

私は両手でがっつポーズをして見せる。

オスカーはわかったと笑った。

昔は仲良かったときもあったんだよな……。

私なんでオスカーが嫌いになったんだっけ?

そう考えながらオスカーとわかれた後、アイオンを探した……見つからない?

そのまま次の講座になってしまった。

その後、隣に座ったアイオンは何か考え事をしていた。

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