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第10話 疑惑3

(アイオン視点)


『存在を消す魔方陣』を発動した僕は、2人の声が聞こえるところまで近づいた。


「結婚したいと思ってる」

オスカーが顔を赤くしながら、ティアラに言ったのだ!

僕は頭が真っ白になった。

「どうするの?」

ティアラがオスカーにたずねた。

「2人とも王妃にする」

エマ姫とティアラを王妃に……。

ティアラが頷いて言ったのだ。

「ちゃんと大切にしてね?」

「もちろん。大切にする」

オスカーはうなずいた。

「頑張ってね。私オスカーが王になればいいと思うから」

ティアラは両手でがっつポーズをして見せる。

オスカーはわかったと笑った。


僕は今見たことが信じられなかった。

ティアラは僕の事が好きなんだと思ってた。

小さな頃からティアラは僕だけが好きだった。


僕は幼少期オスカーもティアラの事が好きだったのは知っていた。


だからオスカーに言ったのだ。

「宝物を見せてあげたら、きっとティアラは喜ぶよ?」

幼少の頃のオスカーの宝物はある時はミミズで、ある時はカエルで……。

キャアと叫んでなみだ目で僕に飛びつくティアラはすごく可愛かった。

そして、ティアラはオスカーは嫌いだと言った。


それから、ティアラは賢い男が好きなんだとオスカーにおしえたら、しつこく僕はあれができるこれが出来るんだと言う様になって……。

まだ文字が書けなかったティアラは年下のオスカーに負けた事が悔しくて泣き出した。

あんなにオスカーは嫌いだと言ってたのに。


そんなに王妃になりたいんだ。

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