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心のままに

作者: 中名加奈

 とても静かな深夜だった。

 僕は目の前のパソコンに向かってキーボードを叩いている。

 さっき、二人の友達と一緒にゲームをしようとボイスチャットに参加した。

 けれどしばらく二人でやっていたようで、丁度お開きとなってしまっていた。

 ……別に気にしない、ただ、間が悪かっただけ。

 それなのにどうしようもなく心が痛む。

 色々理由はあるが、最近忙しいからと参加出来ていなかった友達の姿があったからだ。

 一緒にゲームをしたかった。

 その友達との時間を、別の友達に取られた、みたいな、変な嫉妬みたいな感情が沸き上がっていた。

 さっき無駄に寝てしまったせいで、深夜なのに眠気が来ない。

 音声作品を聞きながらこんな駄文を連ねていく。

  

 最近、バイトを休んでいる。

 理由は、働き続けて心を病んだから。

 ネットの友達には軽く話すことが出来たが、両親には話していない。

 ……だって、甘えだった分かってるから。

 どうして休むんだ、仕事をしろ。

 そんなことが言われるのは分かってる。


 つらいな、どうして僕はこの文章を書いているんだろう。

 ひどく、虚しい時間が過ぎていく。

 夜中のせいか、クーラーの音がよく響く。

 あぁ、明日もこうして何もないまま僕の人生は消費されていくのだろうか。

 買いだめていたジュースも底をつきた。

 

 明日にでも買いに行かないと。

 正直、ここまで読んでくれてる人なんていないと思うから、将来の話でもしようと思う。

 僕には夢なんかないし、やりたいことも全くなかった。

 中学、高校などで将来を決める、などといった授業、話し合いにも全く関心がなかったし、酷く一般的な話題で話を濁していった。

 高校も卒業し、何もしないわけにもいかないので、僕はバイトを始めた。

 高校ではバイト禁止だったから、初めてのバイト、は面接で落ちたが、二個目で採用。

 某有名チェーン店である。


 まぁ、そこで三年は勤めていて、就職も考えていた。

 でも、バイトからシフトマネージャーに昇格するとなって、僕の心は悲鳴を上げていた。

 接客業だ。意味のわからないお客さんもいる。

 それに、僕は怒られるのが人一倍嫌いだった。

 責任感もない、成人式を迎えても、僕は子供のままなのだ。

 髪も染めない、伸ばさない。服装だってまったく関心もない、変わろうともしないのだ。

 昔の友達に会うと、恥ずかしい。

 酒、飲まないし、パチンコだってしない、話を合わせるためにそれっぽい話をするけど。


 果たして、僕は誰かのためになっているんだろうか、必要なのかは、僕には分からない。

 だけどこうして文章にしてみると、少しだけ心が軽くなった気がする。

 この時間、この夜に、同じことで悩んでいる人もいるのだろうか。


 少し、夜更かしして考えようと思う。


 ありがとう。

 

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