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僕は諦めない!  作者: あーちゃん
第一章
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スカートは、ぜったいやだーー







男が普通に生活していると絶対に着ることの無いはずのスカートだが今俺の目の前にはそのスカートが目に入る



『女の服なんて着れるか大きくても俺の服着るからな』


「そういうと思ったわ、だからあなたの服……捨てちゃった。てへっ」


満面の笑みを浮かべ母さんが舌を出している


なんだよてへっって歳考えろよそれよか俺の服捨てたのか



『さすがに嘘だろ』


「ほんとよ、ついでに柚希が押し入れとベッドの下とタンスの中に入れてたおかずも一緒に」



やばい、悪魔の囁きが聞こえた



『おぉぉぉー、何してくれてんだよ高いやつもあったんだぞ』


なんのために社会体験って言って汗水垂らしてバイトしたと思ってんだよ全部水の泡じゃんか



「まぁ話ずれたけど服着よっか!!」


その瞬間素早く女もんのパンツを履かされて頭から服をかぶせられる


『やめろよ』


抵抗するがやはり手も足も出ない



「残念だけどブラはまだないの我慢してね、次これね」


ブラなんぞつけるものか!


母さんの手にはスカートがあった



『戦略的撤退!!』


一瞬の隙をつき母さんの横を駆け抜ける



『ふ、馬鹿めこの家には絶対俺の服あるって知ってんだかんなふはははスカートなんぞ誰が着るか〜』


「柚希今母親に向かって馬鹿って言ったわね。覚悟なさい!」


にっこり笑っているが目が笑ってないし母さんの後ろに黒いオーラが見える


やべぇ、久しぶりに母さんの逆鱗に触れた


もう逃げ切るしかねぇ


母さんが俺の服を隠すとしたら居間になおしてるはずだ姉貴たちの服と一緒に、そこまで言ったら俺の勝ちだ〜


ダッシュで居間へ向かい襖を開けるが


な、ないなんでだ?



「柚希ちゃん残念だったわねあなたの行動は予測済みよ」


ガシッとしっかり腕を掴まれる



『ま、待ってくださいお母様』


「い、や、よ!覚悟なさい」


『スカートは、ぜったいいやだーー』


その後どうなったかと言うと皆さんわかるでしょ必死に抵抗したけど母さんにすんなりとスカート着せられたよ





「柚希」


(-H-´ )プィッ



「お兄ちゃん」


( `-H-)プィッ



母さんと夏希に呼ばれては涙目で頬を膨らませてそっぽを向くのをかれこれ1時間ほど続けてる



「そろそろ機嫌治しなさいよ、めんどくさい」


『ぜ〜たい、やだ!!』


俺は今現在進行形で不貞腐れてます



「わかったわ、あなたが食べたかったスペシャルパフェでどう」


『やぁ!』


横に首を振る



「そう仕方ない、くまとうさぎのぬいぐるみも、付けるわ!私知ってるんだからねクローゼットの奥にぬいぐるみを沢山隠し持ってるの」



ぎくっ



俺は実は子供の時からぬいぐるみが大好きだ小学校低学年まで母さんに買ってと駄々をこねるくらいにだが小学校高学年には周りの目を気にして母さんに買ってもらわず自分でお金を貯めて買うようにしていた



なのに…なぜ、知ってるんだ



なんで母さんも姉貴も俺の隠してるもん知ってるんだよ




「選びなさい今の条件で機嫌直すか、それともぬいぐるみを全て燃やされるか」





地獄のような選択をたたきつけられた俺の答えは、そりゃぬいぐるみ達の救出を取ります




女社会という世の中の理不尽には男の俺は敵いません









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