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僕は諦めない!  作者: あーちゃん
第一章
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俺のせいじゃないもん






俺はトイレに間に合わなかったという事実に打ちのめされていた。


俺は大学2年なのに……なんで




「ごめんね少し間に合わなかったね」



『まにあったもん!姉ちゃんが捕まえたからーだから俺のせいじゃないもん。うわああん』



自分が漏らしたと認めたくなくてあたかも自分を捕まえた姉貴のせいにする。




「ほんとごめんトイレとは思わなくてさ」



「お姉ちゃん大丈夫?泣き声聞こえてきたけどどうしたの?」



母親と一緒に夏希が降りてくる




「まぁまぁ大変柚希大丈夫かしら?全部出たの?」



いち早く察した母さんが柚希を抱きしめ慰めながらも残尿がないか聞く。


俺は軽く首を横に振りながらまだトイレをしたいことを伝える。




「あらそうなの?ならトイレ行こうか、ほらおいで」



母さんの服の袖をしっかりと握り離さない。




『うん……』



母さんのあとを追うようについて行き、トイレに着くと俺だけトイレへ入るが、女で初のトイレしかも下着を脱ぐと下半身がまる見えになるので脱ぐのをちゅうちょして脱げない




「柚希〜できた〜?」



黙ったまま突っ立っていると「入るわよ〜」と言ってトイレに入ってくる




『は、はいってくんな』



いくら母さんでもこんな姿見せられっかよ…


扉を開かないように押さえつけるが今の自分の力ではかなわず完全に開けられる。


突っ立ったまま立ち尽くしている俺を見て「トイレのやり方わからないの?」聞いてくる。




『もう、終わったし』



とっさに嘘をついて誤魔化そうとするが母さんは抜け目なかった。




「トイレの流す音は聞こえなかったけどほんとにしたの?」



『したってば!今から流すんだよ』



「ならいいけど…」



ほっとしたのもつかの間で、




「女の子は男の子と違ってトイレのあと拭かないといけないのよ?まだ拭いてないってことよね」



そういや女の子と男の子はトイレの仕方が違うって聞いたことある。




『へ、いや拭いて流したんだよ』



左耳を触りながら嘘を嘘を付きとうす。




「もう絶対拭いてないでしょ!拭いてたとしてもおもらしした服きてるんだから脱いでまた拭かなきゃダメよ。ほら早く脱ぎなさい」



黙り込みその場をやり過ごそうと考えていると母さんが服を脱がし始める。




「風邪引いたら大変よただでさえ治りかけなんだから」



『やめろよ、脱いだら見えるだろ』



恥ずかしさで死ぬ…


顔を真っ赤にして訴える。




「女の子になっちゃったんだから慣れないとトイレとお風呂とかどうすんの」



『そんなん知らねぇよ』



「トイレ行かないならおむつ履かせてお風呂入らないなら寝てる間に着替えさせるからね、もちろん女の子の服に!それなら自分じゃ見なくていいでしょ」



自分では着替えなくていいけどそれはそれで嫌だ




『そんなん赤ちゃんと同じじゃん!いやだよ』



「言ってることは赤ちゃんと同じでしょ」



赤ん坊と同じ扱いされるのはごめんだよ!



結局母さんにずるずるのズボンとボクサーパンツを脱がされた。

その瞬間瞼をぎゅっと強く閉じる


「仕方ないわね。そのままお風呂行くわよ」





浮遊感を感じたと思ったら母さんに抱き上げられていた










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