ごめんなさいぃー
リビングに入り用意されている椅子に座ると、部屋の中になんとも言えない空気が流れる。目の前にはカンガルーのぬいぐるみと、結ばれた袋の中に3つのたまごが入っていた。
「優希、なんで怒っているかわかる?」
『たまご…』
「なんで3つのたまごをこそこそ隠してたの」
『隠れて孵化させて育てようと思って…』
「ならなんで3つのたまごを育ててるの?ひとつでいいでしょ!」
『ひ、1人は可哀想だよ!』
「あたしは、あんたの頭が可哀想だよ…はぁ〜しかも1人じゃなくて1羽ね」
ママとお姉ちゃん達から順番に怒られる。
「優希はさ、飽き性だから育てるのは無理諦めてって言ったよね」
『でも…チャンスくらいくれてもいいじゃん!』
「だからお手伝い1ヶ月続けられるならいいっていつも言ってるよ」
「隠してコソコソ続けるのは違う。その過程を知らなかったら優希の頑張って続けたことがわからないから買ってきたって言われたら何も言えないよ」
『生まれてから言おうとしたのそしたら飼わざるおえないしそれなら許してくれると思った』
優希は褒められたら伸びる性格で怒られたせいで俯いてボソボソと答える。
「今は?……今はどう思ってるの?」
『ぐす…言わないといけなかったって思ってる…』
我慢して堪えていた涙が溢れ出る。
「ならなんて言うの?」
『ぐす…ごめんなさぃ〜』
今まで涙を目にためても泣いてもずっと怒られていたが、謝ったら急に頭を春希お姉ちゃんに撫でられた。
「言うべきことわかってんじゃん。最初からごめんなさいって言えたらここまで言われないのになんであんたはごめんなさいって最初に言えないかなぁ」
「反省してるみたいね!それならママが怒るのはここまでたまごが腐って臭いし、危ないからもう絶対したらダメよ!わかった?」
『…ぅん』
そういうと、ママはたまごとカンガルーのぬいぐるみを持っていった。
『ぬいぐるみ…』
「今度買うから我慢して菌があるかもしれないからね」
仕方なくぬいぐるみを諦めて新しく買ってもらおうと心をいれ変えた。
そして優希がしょぼんとしてるのを見て夏希は優希のためにDVDを借りてきて再生する。優希は単純なのでそれを見て怒られたことすらも忘れたようにテレビを見入っていた。
「優ちゃん、お風呂入るよー」
『1人で入るからいいー』
「洗い方が雑だからダメ!」
強制的に抱えられお風呂に入る
「目に泡はいるからおめめ閉じててね〜」
『わかってる子供扱いすんな』
「はいはいそうだねー」
体を洗い終わり湯船に入る
「気持ちいね」
『うん、眠たくなる』
夏希から手でお湯を肩にかけられ心地よく感じる。
「寝ちゃダメだからね」
『寝ないよ』
「いつも寝落ちするくせにねそろそろ上がろ」
本格的に寝入りそうなので上がることにする。
「それじゃぁ10秒間肩までお湯に浸かろうか」
「『いーち、にーい、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅー、じゅう!』」
お風呂を上がって服を着せられ髪を乾かされ部屋に戻り寝始める。




