漏れちゃうよぉ
姉貴と夏希に抱きしめられながら慰められて数分後俺は恥ずかしさでいたたまれない。男の時は小4の時を最後に人前では泣くのが恥ずかしいと思い泣かないようにしていたのだが、女になり感情が抑えきれなくなり姉貴と夏希の前で大泣きしてしまった。
今はこの状況をどうしようかと悩んでいると、俺の服か大きすぎて今にも脱げそうだということに気づく。
うぉぉやべぇ服脱げそんなんだけど…
『あの、そろそろ離してくれ』
「お兄ちゃん顔赤いよ大丈夫?」
「そういやあんた熱あったね」
俺がただ服が脱げそうだから離して欲しいとお願いするが熱が出たと勘違いをし始めた。
『ね、熱が上がったのかもしれねぇから部屋から出ていけよ!』
恥ずかしさで顔を赤くしたと気づかれたくなくて熱が出たことにする。
それより早く離れてよ服着直せねぇじゃねぇかーー
「それなら確かに寝た方がいいわね、夏希お母さん呼んできてくれない?もう夜勤から帰って来てるから」
寝かせてくれると聞いた時は部屋から出ていってくれると思ったが逆に母さんを連れてくると聞き緊張する。
『母さん呼ぶなよ!夜勤あけだろ辛いしな』
こんな姿見せられっかよ!
女になったと知りどのような反応をするかわからず母さんをこらせないようにする
「いやいや、顔真っ赤になってるしお母さん看護師だから看病してもらった方がいい」
「そうだよお兄ちゃん!!お母さん心配してたしさ」
姉貴達はすでに熱が上がってこれ以上悪化しないようにと思い看護師をしている母さんに見て欲しいらしいが俺は怖くてたまらない。
『いやだ、やめろよな!寝れば治るから』
「一日半寝てんだからそれなら治ってることになるじゃないなんで熱出てんのよ、寝ても治らないからでしょ」
俺の寝れば治るから作戦が通用しないだと、確かに寝てたのに熱が上がったら治ってないことになるしな。
『次こそ大丈夫だ俺に任せろ、というか俺そんなに寝てたのかよ!!』
は?一日半?半日じゃねーのかよ
「そうよ、こっちは体験談なんだから大人しく寝てて夏希できるだけ早くお願い」
「わかった!」
柚希は春希に抱き上げられてベッドに寝かされると起き上がろうと抵抗するが力では勝てない。
くそまじやばい…
これでは熱が上がる一方だと思い春希は、夏希を呼びに行かせる。
『いやだ〜離しやがれ』
診察待ちの子供のようにどたばたといっそう暴れ出す。
「柚希、いい加減にしなさい」
男にはやらなきゃなんねぇ時があるんだよ!
柚希は暴れすぎて春希に怒られる。
「柚希大丈夫?」
暴れている間に母親が部屋に入って来たのでおしまいだと腹を括りこうなった説明をしようとする。
『こ…れはあの…』
「あら、柚希なの?」
母親になぜか柚希だと気づかれた。
「お母さんお兄ちゃんだってわかるの?」
「もちろんよ、女装させた時にそっくり」
『ま、まじかよ……はぁ〜』
やばおしっこ漏れそうだ…
想像とと違い安心すると急におしっこがしたくなり慌ててトイレへ走り出すが姉貴の手によって止められる。
「もう大丈夫だから逃げないの」
逃げてねぇよトイレしたいんだよと、心の中で考えるが口に出した言葉は幼い子供のようだった。
『お、おしっこ…もれちゃうの!』
「へ、おしっこ?早く言いなさいよ」
急いで柚希を抱えてトイレへ走るが1階に降りる階段の振動で限界を迎える。
しょろしょろ、しゃぁーーー
『と、とまって』
股を抑えたが溢れ出したおしっこは止まらなかった。