お買い物 ③
1人だと聞いて姉貴をつかみ必死に顔を横にふる
「大丈夫だから、さくらよろしく」
優しく手を振りほどいて試着室を出ていく
「じゃあさっそくはじめよっかな〜上の服脱いでね」
『いや!』
顔の前に腕を使ってばってんをつくって抗議する
「それじゃ測れないよ」
『見た目で測ってよ』
「え、いいの勝手にするよ?」
さくらさんが嬉しそうに聞いてくる
『?いいよ』
測んのってやっぱり面倒なんだな、けどそのおかげで服脱がなくてよくなったから助かるぜ
「腕がなるわね」
いきなり服を脱がされる
『え、ちょ、なんで見た目で測るって言ったのに脱がされるんだよ』
約束が違うだろ!
「だってシャツまで脱いでもらおうと思ったら見た目で測って言われたからさぁ」
は?てことは体見て目で測るってこと?普通しないだろ
『ちげーよ、脱ぎたくないから見た目で測れってんだよ』
「あ、そうなの?けど脱いじゃったからこのままね勝手にしていいって言ったから」
そのまま服を素早く測る
『もう男が終わった』
手足を地面につけて下を向いてうなだれる
「優希ちゃんは最初から男にはなれないから始まらないよ!安心してね」
頭をなでなでしながら言われて服を着せられるもう完全に女の子扱いだ
「終わったかしら」
いきなりカーテンの向こう側に居る母さんから声をかけられたてびっくりした
「終わりましたよ」
カーテンを開けてさくらさんが母さんに声をかける
「あら、サイズはどうだったの?」
「えっと、Bカップでしたね、可愛かったです」
感想なんぞ聞いてないやい
「ならこれくらいかしら測ってもらってる間に見た目で選んでたの優希着てみて」
「あとこれも!着方わかんないだろうから教えてあげて」
母さんと姉貴から下着を押しつけられた
いや今日初めてあった人に教わるわけないじゃん、姉貴って意外と馬鹿だよな
「あんた今失礼なこと考えたでしょ」
姉貴に冷ややかな目を向けられてやばいと思い思ってもないことを言う
『姉貴が来たら似合うと思って』
「サイズが違うから無理よあんたが安心して着なさいほら、早く」
出るまもなくまたもやカーテンを閉められた、くそぉー
「着方教えるね、肩紐を通してホックを後ろで止めて胸を入れるの簡単でしょやってみて」
またもや服を脱がされ下着を押しつけられた
あれ、思ったよりむずいさくらさん簡単に言うなよな後ろのホック止めれるわけないだろ
『できねえもう着ない』
「あちゃーまだ難しかったかなら、違う方法を教えてあげるまず袖を通さずに前でホックをつけるでしょそしたらそのまま後ろに回して肩紐を通して完成」
これなら俺にもできそうだけど、女もんなんて着たくねえなんで俺こんなことになってんだよ日頃の行いだって良くないって感じじゃないよな授業だってみんな聞いてないし週一しか休んでないし俺よりひどいやついるだろうなんで俺なんだよ
「はいやってみて」
『えっと、ホックを前でつけて、後ろに回して腕通しておーわりさすが俺』
「やってることは小学生だけどまあ、可愛いからいいよ」
くそむかつくもう大学2年だっつうの子供扱いすんなよな
「あとはこうして完成」
胸をブラに入れ込むように手を使って前に持ってくる
『うわぁ胸触んなよ変態』
急に胸を触られて驚いて座り込みさくらさんをにらにつける
「女の子同士だしいいでしょしかもみんな最初に親とかに教わる時に同じことされるから。終わったよ春希!」
すると春希がいきなりカーテンを開けやがったおかけで下着姿を晒してしまった
『お前、バカじゃねーの』
キレ気味に姉貴に物申す
「は?あんた誰に言ってんの」
逆に姉貴にキレられ怖すぎて俺悪くねーのについ謝ってしまった
『う、ごね、ごめんなさいお姉さま』
怖くて上目づかいで姉貴を見上げる
か、噛んだ恥ずい
顔を赤くしてしまう
「その顔は卑怯よ貸し一つね、今日1日黙って従いなさいそしたら許してあげる今日は、覚悟しときなさい」
理不尽だぁぁぁー




