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呪詛15

「頼むから‥‥お前の身も‥‥心も‥‥そして命も‥‥ずっと俺だけを見ろよ」

「何を言ってるの?いつものカイじゃないみたい。」


まるで余裕がない。一体、どうしたと言うのだろう。


「クラウスは‥‥彼は友達よ?助けたいの。届かない想いを秘めても‥‥彼の幸せを取り戻したいのよ」

「‥‥‥‥綺麗事だね。そんなことは出来ない。運命は変えられない。あいつは狼になる。」

「もう!いい加減放してよ!?」


振りほどこうと手を動かすもなかなか放してくれない


「つまらないなぁ‥‥ホント、イライラする。」


空いてあるもう一つの手が頬に触れると指で顎を持ち上げる。まるで時間が止まったような静けさに息を飲む。

触れるものはとても柔らかいもの。唇と唇の間から流れる吐息は緊張なものとそうじゃないもの。

自分が今、何をされているのか数秒ですぐにわかるが、抵抗する間もなく放れる。


「‥‥言っとくけど‥‥お前の命は俺の物だから。他の奴になんか渡さない」


放れてもまだ唇に吐息がかかるほどとてもまじかにいて、目が放せなく、固まってしまう。


それはどういう意味なのだろう?そう思っても口に出すことはなかった。というか出せなかった。


そのまま背を翻して、姿が見えなくなるまで固まっていたルミネは床に力無く座り込んだ。


そっと唇をなぞると自然と頬が熱くなる。


ーまだ、感覚がある‥‥


どうしてこんなことしたのだろう。わからないけど‥‥今言えることは‥‥


過去を知ることなのだろう。って自覚した。


でも、過去を知ったら‥‥取り返しなんて‥‥今の関係が崩れそうで怖くなって‥‥

今はまだ‥‥その時ではない。


その感情を抑えた。


時が来れば‥‥いずれ、知ることなのだからと、自分に言い訳して逃げてしまったんだ‥‥

















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