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呪詛14

ヒールのため、全力では走ることが出来ないが、広い廊下にはヒールで走る音が嫌でも響く。


こんな時に限っていつも通ってるはずの廊下がやけに長く感じ、息切れもする。


「‥‥時計の番人‥‥」


その言葉には確かに聞き覚えがあった。おとぎ話‥‥ううん。とある作家の小説に出てくる。それが時計の番人。


時間の守り神とも呼ばれる人。きっと‥‥彼の名前はあの小説にある。母親の寝室にあったはずなのだ。


ひたすら走っていると道が2手に別れているとこで壁に寄りかかって腕組みしているカイトがいた。

無視して走り去ろうとしたら声をかけられ、自然と足を止めた。


「‥‥過去なんてそのうちわかる。」

「‥‥‥‥‥‥」

「過去は変えられない。あいつを呼ぶということは‥‥どういう意味か、わかってる?」

「‥‥‥‥‥‥」


ルミネはカイトの方を振り向かず、うつむいた。そのまま何も言わず歩きだそうとしたらカイトはルミネの手首を掴んだ。


「なんでわかんねーんだよ」


いきなりの怒りが混じった声にびくって震えるとカイトは手首を掴む力を少し緩めた。


「あいつは危険だ。名前を呼んだら、お前は死ぬかも死んねーんだぞ」

「‥‥え?」


ルミネはやっとカイトを見た。


「あいつは時計の番人だ。でも悪魔でもある。魂を喰われるぞそれでもいいのかよ。あいつのために‥‥狼のためにお前は‥‥命を落とす覚悟でもあるって言うのかよ」

「カイ‥‥‥‥?」















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