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呪詛12
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時刻は午後3時を指している。
白い薔薇が咲き誇る楽園のような場所でルミネは親のことを考える。
殺したのは‥‥幸せを奪ったのは‥‥全て‥‥
クラウスだった。信じられない‥‥信じたくもない‥‥
そこまで追い詰めたのは自分の家族だ。クラウスはずっと孤独で1人だった‥‥
なのに‥‥
気付くことができなかった。彼の孤独さを‥‥過去の出来事も‥‥
何もかも‥‥知ろうなんて思わなかった。
頬に伝う雫は一体なんなのか‥‥
こんなにも辛くて‥‥大切なのだろう‥‥
こんなにも‥‥とても惨め‥‥悔しくて悔しくてたまらない。
過去を知れば‥‥もしかしたら何かわかるのかも知れないけれど‥‥本当に知っていいのかわからない。
「お悩みですね。お嬢様」
花びらが風で舞い散る中、どこから現れたのかわからない人が黒のフードを身にまとっていた。
印象的な瞳には魔法陣が描かれていた。それはとても珍しいことなので涙を拭きながら瞳を物珍しげな表情で見てしまった。
「ああ‥‥これですか?珍しいのでしょうね。瞳には‥‥精霊を買っていましてね。気にすることはありません。そのうち慣れますよ」
「‥‥どこから来たの?」




