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呪詛10

***


ルミタート暦 107年7月15日


薄暗く、どこまでも続く闇が広かっているように見えるがそうではない。灯りをつければそこは大きな魔法陣が中央の床に刻まれているだけの小部屋。


小部屋といってもかなり広いのだが、その部屋はお城のエンドランスのようだ。何のためにこんな部屋があるのかなんてわからない。けど、ずっとあった秘密の部屋。

それは開かずの間としてお城内では有名だ。


黒のフードを身にまとって魔法陣の中央に座っている人は果たして生きているのか‥‥。それとも死んでいるのか‥‥。

微動だにしない。

まるで人形のようだった。


「おい。いつまで寝てんだ?馬鹿だろ、お前」


仕事で隣町から帰ってきたウィリアムは動こうともしない人を後ろから頭に靴を押し付けるようにして体重をかける。


「‥‥‥‥ん?誰かと思ったら‥‥王子様か。何の用かな?」


憎たらしいような言い草で、相手を挑発するような仕草も含め、可愛くないというべきか。


「何の用じゃねーよ。聞いていたのと違うんだけど?」

「おかしいねぇ‥‥でも、前にも言ったはずだ。ルミネ・クラージュは護られている。それを外側から壊さないと彼女は殺せない。」

「わかってるよ。だからお前を呼んだんだろうが」

「‥‥‥‥」


クスリと笑ってフードを取るのは水色の髪が見立ち、瞳はとても青いのに魔法陣が描かれていた。










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