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呪詛09
「ウィリアム。狼男、知ってる?」
「何?突然」
「なんとなく 」
ウィリアムはワインを飲んだ後、話し出した。
「ふーん.....。満月には人から狼に化けるアレだろ」
「そうよね......その話よね」
「?あー、後な、狼は呪われた存在らしいぞ。必ず殺さなくてはいけないんだってさ」
「え?それって....」
どういう意味かを聞こうとしたルミネの手をウィリアムが引く。
「踊ろう。ルミネ」
今、この場所は舞踏会。
すっかり忘れていたルミネはなめらかな音楽で思いださせられる。ルミネは軽く首を左右に降ってウィリアムを見上げる。にこやかに微笑んだ。
狼の話はもちろん、気になるところだが、今は舞踏会。精一杯、このとき、この時間を楽しまないと行けないんだ。
「ちゃんとエスコートしてよ。」
「言ったな」
舞踏会は朝になるまで行われた。
ルミネはというと、ダンスに疲れて自室で寝ていた。
閉会式は宰相閣下が行ったとルミネはメイドに聞かされた。




