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呪詛05

ルミネはふふっと可笑しそうに笑う。

いつもの大きな木がある場所まで来るとクラウスはルミネに手を差し出した。


「何?」


唐突なことで首を傾げたルミネを見てクラウスは呆れ顔になる。


「ダンス、教えてくれるんだろ?」


悪戯な笑みを浮かべたクラウスは何処かカッコ良く見えてルミネは目をそらしてしまう。


「ま、まぁ。私について来られるか心配だけど」


ルミネは照れているのを隠すように悪態をつく。


クラウスは気にしていない様子で楽しそうに笑う。


「お願いしますね。先生」

「もちろんよ」


ルミネはクラウスの手を取る。

心地よい風が頬を通り、髪をなびかせる。



恨みとか憎しみとか、そんなの関係ない。


手から伝わる熱が心地よくて....


この場所が好きで....


「ルミネ....?」


目頭が熱くなり、頬を伝って雫が零れる。


クラウスは不安げにルミネの顔を覗き込んだ


恨まれてもいい。


殺されてもいい。


ただ、ただ....クラウスのそばにいたい。


「ねぇ、クラウス」


嫌だなぁ。


どうして....


なんで........


気づいてしまったんだろう....


「私....に....」


気付かない方が良かった。


自分の気持ちに気付かなかったらこんなにも....


辛くならずにすんだのかも知れないのに


「隠し事.. ..あるわよね?」


こんなにも....


好きになっていたなんて......


クラウスは動揺して、声を震わせる。


「どうして?」

「この間、私の父様が殺されたの。何者かに」

「へ、へぇー」


ピタリと踊るのを二人ともやめる。

お互いに顔を見ないのでどんな顔をしているのかがわからない。


「それで、俺を疑っているわけね」






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