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呪詛03
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城を慌てて飛び出てきたのでドレス姿なのを森に入ってから気が付いた。
どうりで街人がジロジロと見ているはずだ。
だからといって、今から城に戻るわけにはいかない
「怖いよ....」
知るのがとても怖い。でも、クラウスがルミネ自身を裏切るつもりで仲良くなったとしたら...
「私、どうすればいいの」
胸が張り裂けそうなほど痛い。
とてもつらくて苦しい....
ルミネはトボトボと下を向いて歩いている。
まるで、いじけているように....
「何が?」
「だから、クラウスに....」
ルミネは声がした方を向く。
クラウスが果物籠を持ってルミネの隣を歩いていた。
「クラ....っ!?」
驚いたルミネは石につまづいてよろけた。
バランスを崩したルミネは後ろに倒れかかる
「あっ!?」
クラウスはとっさの反射神経でルミネの腕を掴む。
その時、手に持っていた籠を放す。
籠が宙を舞い、入っていた果物が落ちる。
林檎に苺、ぶどうがバラバラに地面に落ちる。
「えっと.....」
「ご、ごめん」
体制を立直したルミネは、クラウスが手を放してくれないので苦笑した。
クラウスは慌てて手を放す。
お互いに顔をそむけ、沈黙が流れる
「果物....」
最初に沈黙を破ったのはルミネだった
ルミネは散らばった果物を見て急いで拾い集める。
「大丈夫だ。いいから、拾ったりするな」
「でも!?」




