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死神18
「そんなこと」
「思っている....はずだ」
「カイ?」
息切れがすごいことに気付いたルミネはカイトの顔を覗き込もうとしたが、叶わずにルミネに寄り添いながらぐったりとしている。
小柄なルミネは支えられるハズもなく、後ろに倒れる。
背中に痛みがあるがそれどころではない
「カイ?ねぇ....」
揺さぶっても動かない。
父に続いて友人まで無くすのか?
「嫌....、死んじゃ嫌よ.. 」
ボロボロと涙がこぼれ落ち、雫がカイトの頬に当たる。
「あの....」
「何よ!!」
メイドは恐る恐るルミネに声をかける。
ルミネはそのメイドを睨む。
「カイト様は寝ているだけかと....」
「え....?」
カイトをまじまじと見たルミネは息をしていることに気付いた。
生きてる...
でもお父様は.....
死んでいる。
カイトだけでも生きていて良かったと思う。
涙が止まらない。
カイトが生きていたという安心感と父の死が悲しいという気持ちが溢れて止まらない....
その時、ルミネは気付かなかった。
カイトは寝ながら笑っていた事を....
カイトのポケットにある黒手帳にはオルデンの名前が消えていた。




