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赤ずきんと狼05

「下ろさないで。死んでも下ろすんじゃないわよ」

「我が儘だなぁ、あんた」

「なっ!?」


カイトは笑いながら扉から出て廊下に出る。


「カイト様!?」


廊下では散らばった食器の破片を片付けているメイドの一人が二人に気づいてカイトを呼び止める。


「ルミネが遊びたいって駄々をこねるから遊んで来るよ」


だしに使われた..


そう思ったルミネは訂正しようとする。


「違うでしょ!?.. .. 、なにする気!?」

「何って外に出ないと死人が出るぜ?」

「ここ三階、飛び降りる気!?」

「あはは」


カイトは迷いなく

窓を開け、「当然」だと言うようにドヤ顔をして何の躊躇いもなく飛び降りる。

メイドの声が聞こえたがどうすることも出来ない。




「死ぬ、死ぬって!!!!こんな奴と死ぬなんて嫌!!!?」

「それ酷いなぁ」

「どっちが!!?.. .. って言うか、あいつら何なのよ」

「俺の遊び相手」


頭が痛くなってきた。絶対に違うとわかっているというのに呆れすぎて何も突っ込む気になれない。


地面に軽々と着地したカイトは街中に出ようと塀に手をおいて力を加える。

なんというか、無茶苦茶だ。


塀を越える際、やや高めのヒールを両方落としたのに気付いたが戻ってとは、とても言いづらい。


刃物を持った人が追って来ているのだから.. ..


段々と遠ざかっていくお城からは金属と金属のぶつかり合い、銃声、兵士達の声が荒げているのが聞こえてくる。


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