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死神10

誰かにかまって欲しい。

その発想から少しずれた形で出てしまった。


「ね、クラウス。私思ったんだけど、今度、バーベキューしましょう。二人で」

「いいぜ。でも今は眠ってろ」

「うん、寝てる。クラウス、ちゃんと起こしてよ 」

「わかってる」


ルミネはクラウスの手を握る。手から伝わる温もりがルミネを安心させる。


クラウスはその手を拒もうとしたが、できなかった。


規則正しい寝息が聞こえ、クラウスは苦笑した。


「ルミネ....」


空いてある手でルミネの頬を撫でる。

とても愛おしそうに......



「お前は....誰を想ってるんだ?」


この感情を閉じ込めないと、そう思うのに、止められない。


余計に嫌われるのが怖くなってしまった。


皮肉なものだ


「まさか、恋をしてはいけないお前に恋をしてしまったんだからな」



***


ルミタート歴 106年10月1日


もしも‥‥この世に死神がいるとするならば‥‥


なんて、考えたこともなかったのかも知れない‥‥


白い薔薇は汚れを知らず咲き誇る。風で花びらが舞うとそこには死神が現れると言われている。


死神がいるとするならば‥‥きっと人の心に宿るものだと思っていた。


死ぬ直前に、現れて死を告げて殺しに来るものなのだと‥‥


今読んでいる小説は実話を元にして作られたらしい。

ずっと一緒にいた幼馴染みが死神で仲良かったのに一気に突き落とし、その後殺す。

でも殺された人は笑って‥‥「ありがとう」と死神に言って光と共に消えていく‥‥


それは昔らしい。昔の‥‥出来事‥‥










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