死神09
三時の鐘が聞こえた。
ルミネはそっと、瞳を開ける。
目を開けた先にはルミネの大好きな空が見えた。
背後に冷たい草の感触。
澄んだ空気
ルミネは状況がつかめず起き上がる
「まだ寝てろ。病み上がりなんだから」
右足を一歩、前に出したらぐっと左足を掴まれ、動きが止まる。
掴んだ本人を見て微笑む
「クラウス。五時までに帰らないとお父様に怒られるわ」
クラウスは座って、真剣な表情でルミネを見ていた。
「まだ三時だ。後一時間だけでいいから寝てろ。」
「......じゃあそうしようかな」
ルミネは木に寄りかかる。クラウスの隣で。
目を閉じながらルミネはクラウスに聞く。
「ねぇ、クラウス。テントってさ、どこに作るかわかる?」
「外だろ。馬鹿にしてんの?」
「してないわよ。バーベキューは?」
「やっぱり馬鹿にしてる。外だよ」
クラウスはため息をした。
「気付かないフリしてれば良かった。そうすれば少なくとも馬鹿にされない」
クラウスは熱で倒れたことを言っているのだろう
「そうすれば私はあなたを恨んでいたわよ」
「いいかもな。あんたになら恨まれても」
「バカ。死んだって恨まないわ。クラウスはいい人よ。知ってる?テントを家の中でする人いるのよ。後、バーベキューも。おかしいわよね。アウトドアな筈なのにインドアにしてしまうんだもの」
「そいつは多分、寂しい奴なのかもな」




