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死神08
クラウスはその匂いがする方へと走り出す
獣道を走っているとルミネの姿が見えた。
ルミネは息切れがひどく、汗が大量に流れていた。
顔色が悪い
「ルミネ?大丈夫?」
クラウスは心配そうにルミネの顔を覗き込む。
「クラ....ウス?」
クラウスを見るなりルミネは倒れる。
地面に触れる前にクラウスが受け止めた。
若干、頬が赤くなっていたので額を触った。
「お前、熱あるじゃん」
よくそんなんでここまで来れたなと呆れてしまう。
「しかもこの香り....毒を飲んだか、嗅がされたか。どっちにしろ、解毒剤の臭いもするから様子を見るとしよう」
クラウスはルミネを抱えて大きな木の場所を目指す
こんな体調で来るお人好しはルミネだけだ。
こんなにも何もない静かな森なんて....
つまらないだけだと思っていたのに
「お前って、やっぱり変な奴」
狼がいる森に足を踏み入れるだなんて怖いもの知らずもいいところだ。
こんな奴だからこそ、愛おしいと思うのは勘違いなのだろうか....?




