死神
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ルミタート暦 106年9月7日
ルミネは十六歳になり、顔立ちが大人びてきた。
そんなある日の事だった。
雷が鳴り響き、沛雨が降り続く。
いや、沛雨より氷雨に近いだろう。
ルミネは自室の窓を見ながらため息をした。
雨は嫌いだ。
母の死を思い出すのだから....
「だるい......」
だるくてたまらない。
まだ夜になっていないけど、寝るのが一番いい。
ベットに入り、布団を肩までかぶると規則正しい寝息を立てた。
小さい頃はよく雷に怯えていたのに時間とは不思議なもので雷の音と光になれてしまった。
すやすや、すやすやと、気持ちよく寝ている。
と、ガラガラと窓が開いた。
そういえば窓の鍵をかけるのをすっかり忘れていた。
ぼんやりな意識の中、そう思った。
それってやばくないか....?
そう思って目を開けるがすでに遅く、口元を布に当てられ、眠気に襲われた。
中に入って来た人物が誰なのかわからないまま、眠りについた。
***
ゴロゴロと雷が鳴る。
その音と一緒に雨の音が聞こえる。
ここはどこだろう....?と、瞳を開けると身動きがとれない事に気付く。
見るからにここは何かの物置部屋のようだ。
ダンボールの箱が山積みにされている。
「何?ここ」
不安げな声を出すと扉が開いた。
「起きたのか。あんた」
入って来たのは忘れるはずはない。
黒ずくめの1人だった。
「......っ!?」
逃げようと身じろぐが、両手を後ろで縛られている。
両足もきつく縛られていて動くことができない。
怖くて怖くて
冷や汗が流れる
以前、黒ずくめの一人に殺されかけられたのだ。
あの時の恐怖は忘れるはずがない。
「そう身がまえるな。殺しはしない」




