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婚約者23
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もうすぐで十二時の鐘が鳴る。
クラウスはぼーっと、寝そべり空を見ている。
海見たく青い空。
雲が魚模様に見えて、空が海とでもいうべきだろうか?
そう見えるのは、唯単に魚が食べたいだけかも知れないが。
息を吐いていると、ガサガサと草が揺れる。
「もうそろそろ来る頃だと思っていたよ」
空を見ながらクラウスは誰かに話しかける
その誰かの名前を言った。「ルミネ」と。
ルミネは嬉しそうに頬を赤く染め、クラウスに近付くと当たり前のように隣に座り、一緒に空を見る。
ルミネは寝そべることはせず、見上げる。
それが当たり前。
一緒に空を見て、話をする。
つまらないことだとしても二人は楽しいと感じている。
二人の出会いは運命だったのか....
それはわからない。
それでも‥‥
少しの幸せな今(時間)が長く続けばいいと二人は思っていた。




