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婚約者20

「私のこと....好きみたいな言い方ね。」


口に出して言うとカイトは目を丸くした後、笑った。


「俺が?あんたを?バカじゃねーの。好きじゃない。けど、興味はある」

「何よ....それ」


イラッときて手を振り解くと舌を出して嫌そうに言う。


「私はカイなんて嫌いだわ。大嫌いよ」


バタンと扉を閉めたルミネはぽそりと‥‥「嘘‥‥好きなんだから」とつぶやくと父がいるであろう玉座に向かう。

その好きはラブではない。ライクの方‥‥そうでなくてはいけなかったんだ‥‥


窓の外を見ながらクラウスの顔が思い描く‥‥

今頃、クラウスは何やっているのだろう


歩きながらルミネはそんなことを考える。


どうして....?


何回も会いに行ってしまうのだろう?


わからない。


わからないからこそ、知りたくてまた会いに行ってしまう。


「恋しい....か」


その言葉はルミネに当てはまるのかも知れない。


「会いたいな..クラウスに」


彼は今、何をやっているんだろうか....?


***


森の奥の大きな木の陰に寝そべって空を見ていたクラウスは目を閉じて耳を澄ましていた。


小鳥の鳴き声、風の音。


落ち着く....


とても落ち着く場所なのだが、招かれざる客もいるようだ。


「猟師....」


どこからか銃声が鳴り響く。

驚いた鳥たちが空高く舞う。


「懲りずにまたやって来るなんてバカだな」


クラウスは起き上がり、狼の姿になり遠吠えをした。


そうすればだいたいが逃げ出していくから。

ルミネが銃声に怖がって来ないかも知れない....


そう思うと怖くてたまらなくなる。




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