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婚約者15

***


ルミタート暦 104年6月11日


女王が死んで四年の月日が流れる。


ルミネは十四歳。


「ルミネ様、とてもお似合いですわ。美しいです。」


ルミネの部屋で姿見鏡に映るルミネを見てメイドは微笑む。


今のルミネの姿はプリンセスラインのドレスを着ていた。

上半身をギュッと引き締めるのでスタイルが良く見える。また、色が白なので、純粋に見える事だろう。


髪も少し伸び、胸あたりまで来ている。

前髪は右側に寄せ、ずれないようにヘアピンで止める。

後ろ髪は右側に寄せ、ボリューム感を持たせるように軽めに三つ編みをする。


水色のシュシュで止める。


いつもならこんな手のこったサイドテールにはしない。

今日は特別なんだ。


「どんな人なのよ....そいつ」

「そいつなど言わないで下さい。あのお方は....」

「何回も聞きました。西国の王子様なんでしょ?その王子様がなんでこんな場所に来るのよ」

「お父上様の用事のついでだそうで。あなたに是非、お会いしたいと....」

「しなくていいわよ。興味ないもの」


ルミネは憂鬱な気持ちになりながら部屋を出ようと扉を開ける。

開けると目の前に見知らぬ少年がいた。


身なりからすると貴族のようだが....、


後ろのメイドが呟いた。


「いらっしゃったのね....。ウィリアム=ヴィルヘルム王子」


ルミネは目を丸くしてウィリアムとメイドを交互に見たあと、ウィリアムに微笑み、そのまま扉を閉めた。


「ど、どうしよう....」


ルミネは廊下にいるウィリアムに聞こえないように小声でメイドに話しかける


「っと.....、言われましても....」


困った。


困っているのはルミネだけなのだが......





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