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婚約者07
ポツンっと1人、部屋に取り残されたルミネはなにがなんだからわからなかった。
「‥‥なんで私が怒られなくちゃいけないのよ‥‥」
ほんと、なんだっていうんだろう‥‥
訳が分からない‥‥
「そもそも護衛なんだから‥‥守るのは当然じゃない。なにもあんな言い方しなくたって‥‥」
守るのは当たり前。
それなのに‥‥どうして傷ついたような顔をしたのだろう‥‥
わからない‥‥
トントンっとノック音が聞こえ、メイドが食事を持ってきた。
「あっ、お目覚めですか?ルミネ様」
「ええ‥‥」
「あら‥‥カイト様は??」
「居ないけど‥‥」
「そうですか‥‥朝からずっと‥‥カイト様が付きっきりだったんですよ。」
「え‥‥‥なにかの間違いじゃない?だって、カイは‥‥」
うつむくルミネにメイドはなだめるように優しく声をかける。
「ルミネ様のこと、心配なんですよ」
その言葉を聞いてルミネは«心配»という単語を何回も呟いてメイドを見る。




