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運命の歯車11
「濡れてる‥‥」
「外にいたしな」
服も髪もなにもかもびしょ濡れなのに気付いたルミネは勢いよく起き上がる。
「ちょっ‥‥‥‥部屋もびしょびしょじゃない!?というかカイ!!今すぐお風呂入ってきなさいよ!!」
「ほっとけば乾くし」
「ダメ!!風邪ひいたら誰が私を守ってくれるのよ」
「さっきまで半泣きだった奴がよく言うよ」
腰に手を当てて、ムッと頬を膨らますルミネはカイトは軽く笑って子供をあやすように頭を撫でた後、部屋を出ていく。
ルミネは深くため息をして窓の外を見る。水浸しになっている窓の向こうは未だに止みやまない雨が音と共に降り続いている。
***
扉を閉めたカイトは扉に寄り添いながらルミネの頭を撫でた手のひらを見つめる。
感触が少しだけ残っていた。
【誰が私を守ってくれるのよ】その言葉が何回も何回も脳裏で繰り返される。
「守る‥‥かぁ‥‥」
守ってなんかいないというのに馬鹿な女だとつくづく思う。
だけど‥‥抱きついた時に起こった感情は一体なんなのだろうか。
その答えがわかるのはまだ先の未来かもしれない‥‥




