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運命の歯車05

恥ずかしくて耳まで真っ赤になるルミネはお腹を抑える。


「腹、減ってんの?」

「ち、違うわ。これはあれよ、鳥の鳴き声よ。絶対そうだわ」

「はいはい、そういう事にしとくよ。」

「そ、そうなの!!」


クラウスは笑いながら起き上がると木の影に置いてあった籠の中からサクランボを取り出してルミネに渡した。


「食べろ。食べないよりマシだろ」

「偉そうに......」

「食べないの?」


頬を赤くしてルミネはボソりとつぶやくとクラウスに聞こえたのか、渡したサクランボを取ろうとしてルミネは慌てた。


「た、食べるわ!!?」


ルミネはサクランボを食べる。それを見たクラウスは微笑む。


「素直じゃねーの」


時間というものはあっという間で、たくさんのことを話しているうちにあたりが暗くなっていた。


「ルミネ、帰った方がいい、きっと王様が心配している。」

「嫌よ。私は帰らない。今日、何かあるんだって、それを見たいのよ」

「城でも見れんだろ」

「嫌。私はクラウスと見たいんだもの」


頬を膨らまして駄々をこねるルミネに苦笑したクラウス


「ほんと、変な奴だな。お前は」

「いいじゃない。私が望むのだから」


二人は空を見ていると、一つの星が流れた。


「流れ星!!」


その星は一つではなく、次々と休みなく振り続ける。


「知ってる?星には不思議な力があるのよ。」

「そうなんだ」

「うん、ただ意地悪で、流れている間に願い事を言わないと叶えてくれないの」


流星群を見ながらクラウスは言う。


「なら、今夜は叶え放題だな。」

「え....?」

「今夜はたくさん降ってる。願い事、しないのか?」

「するわ。どんなのがいいのかしら」


楽しげに笑うルミネにクラウスは微笑む。

同時に胸が痛む。


その日、ルミネは夜遅くに城に帰って来た。

オルデンに怒られたけど、もう監禁なんて真似はやらないと誓ってくれた。






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