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赤ずきんと狼23
「褒めてないし.....」
嫌味を笑って返すとクラウスは顔を引きずった。
「それで?」
「?」
「あなたの名前よ。あるのでしょう?」
「あー、俺はクラウスだよ。クラウス=アルベール」
そよ風が流れ、フードからはみ出している髪が靡く。
とっさに乱れた髪を手で押さえた。
その出会いは偶然か、あるいは必然か
どっちにしろこういうのを運命っていうのだろうか....?
狼が笑う。
獲物を捕らえようとする鋭い瞳のまま。
「もうすぐ日が暮れる。だから、案内させて」
赤ずきんは戸惑いながら笑う。
そこは天か地か....。
道を選ぶのは赤ずきんだけ....。
ルミタート歴 100年8月18日
「‥‥‥‥よっと」
お城の兵士を掻い潜り、ルミネは当たり前のように城下町に足を運んでいた。
ルミネはフードを深く被り、大きく背伸びをした。
‥‥あの狼‥‥どうしているんだろう‥‥
また、会いに行ってしまおうか‥‥でも会って何を話せばいいのだろうか‥‥?
そんなことを考えているとため息が出て仕方ない。
中央でなにやら人溜まり出来ているので、聞いてみる。
「何をやっているの?」
「騎士団だよ。」
「騎士団‥‥??」
騎士団はこの世界を束ねる中心だ。それが何故帝都に来ているのだろうか?




