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赤ずきんと狼21
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......まさか、いやそのまさか
迂闊だった。その前にこうなることは予測出来たはずだ
「私一人を置いてどっかに行くなんて......」
ルミネはたった一人で城下町の外れにいる。
今日はついていない。
もうすぐ始まるショーに間に合うかさえわからない
城下町の外れの森の中なのはわかるが.....
「また、悪魔の森に迷い込むってどうかしているわ...」
そう思っているが歩きを止めない。いや、 止められない。
止まったら怖い....
撃たれるかもしれない。
獣道をただひたすら歩く、小鳥たちの楽しげな声に耳をすまして恐怖を和らげながらも歩く、歩く。そして..
「すごい....この森にこんな場所があったなんて..」
ルミネが見たものは色彩の花が咲き誇り、中央の大きな木に自然と足を踏み出していた。
まるで....、導かれるように。
ルミネは丁度、日陰の場所で寝そべり、青い空を見る。
ひんやりと冷たい芝生を感じつつ、ボーッと空を見る。
「ね、空を見るの、そんなに楽しいこと?」
顔を覗き込むように見てきたのは美男子
けれど、ダークブラウンの瞳はどこかで見た事がある。
それとその獣耳....
ルミネは飛び起きてその少年をまじまじと見る。
「何?」
眉にシワを寄せ、少年は不愉快な顔になる。
「ごめんなさい。私、ル....赤ずきん。あなたは?」




