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赤ずきんと狼21

***


......まさか、いやそのまさか


迂闊だった。その前にこうなることは予測出来たはずだ


「私一人を置いてどっかに行くなんて......」


ルミネはたった一人で城下町の外れにいる。

今日はついていない。

もうすぐ始まるショーに間に合うかさえわからない


城下町の外れの森の中なのはわかるが.....


「また、悪魔の森に迷い込むってどうかしているわ...」


そう思っているが歩きを止めない。いや、 止められない。


止まったら怖い....

撃たれるかもしれない。


獣道をただひたすら歩く、小鳥たちの楽しげな声に耳をすまして恐怖を和らげながらも歩く、歩く。そして..


「すごい....この森にこんな場所があったなんて..」


ルミネが見たものは色彩の花が咲き誇り、中央の大きな木に自然と足を踏み出していた。

まるで....、導かれるように。


ルミネは丁度、日陰の場所で寝そべり、青い空を見る。


ひんやりと冷たい芝生を感じつつ、ボーッと空を見る。


「ね、空を見るの、そんなに楽しいこと?」


顔を覗き込むように見てきたのは美男子

けれど、ダークブラウンの瞳はどこかで見た事がある。


それとその獣耳....


ルミネは飛び起きてその少年をまじまじと見る。


「何?」


眉にシワを寄せ、少年は不愉快な顔になる。


「ごめんなさい。私、ル....赤ずきん。あなたは?」





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