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赤ずきんと狼19

わずかな沈黙の後、メイドの声が聞こえ、廊下を歩く音がする。

耳をすませば足音はだんだんと遠ざかっていく。


ルミネは自分の姿を姿見鏡から通して見て、呆れ顔になる。


「お母様はなんでこの姿を見たいのよ..」


女王はルミネの街娘姿を見たいと言った。

それがつい先日のこと。

メイドの一人が女王が街娘だった時に着ていた服をルミネが着ていたと言ったのだ。

それを聞いた女王は是非、見てみたいと言い出した。

エプロンドレスを着ているのはそれが理由。

もう一つの理由もあるが、それは......


城下町のショーを見に行くため、勿論、護衛付きだ。


ルミネは廊下に出て歩き出す。廊下の所々には、台の上に高級なガラス細工で出来た花瓶が置かれてある。

中には何も入っていない....


一つの扉の前に立ち止まり、深く深呼吸して、ノックをした。


「お母様、ルミネです。入りますよ」


返事を待たず、ルミネは女王の寝室に入った。ノックの意味がない。


「待っていたわ。おいで」


女王はベットに横になって、だいぶ大きくなったお腹をとても大事そうに、繊細なものを扱うように女王は優しく撫でている。


「もうすぐなのね....」


ルミネは女王に近付き、耳を女王のお腹にあて、耳を澄ました。

少し、動いた気がする。


「どんな子かしら....、女の子?それとも男の子?」

「どっちだと思う?」

「どっちでもいいわ。愛せる自身があるもの」


ルミネは耳をお腹から放すとニッコリと笑う。


「えぇ、いい子ね。ルミネ」


女王はルミネの髪を指で梳く。照れたように頬を赤く染めた後、女王の頬にそっと口付ける。






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