赤ずきんと狼15
ルミネはメイドを見てきょとんとした。
「あっ、ルミネ様はご存知なかったんですね。女王様は街娘だったのですよ」
「お母様が......街娘?」
「はい。では持ってきますのでお待ちくださいね。」
メイドはルミネにお辞儀をして部屋を出ていく。
ルミネはメイドが出て行った扉をしばらく眺めた後、上半身を起こす。
ギシッとマットレスのスプリングが軋む。
知らない事が多い気がする....
メイドや兵士、それに父や母は、時々余所余所しい時がある。
何か....隠し事をしている?でも一体何を....?
考え込んでいたら、ノックする音が聞こえ、ビクッと肩を震わせる。
「ルミネ様?」
「い、いいわよ。入って」
驚いて高鳴っている胸をおさえ、冷静に返事を返す。
「ど、どうなさったのですか!?」
扉を開けたメイドはルミネを見た瞬間、みるみるうちに青ざめた顔になる。
「どうっ.... て」
「胸が痛むのですか?心臓?」
ルミネの元に駆け寄ってあたふたするメイドを見てようやく気がづいた。
ルミネは自分の胸をおさえ、冷静になろうとしたのだが、どうやらメイドは苦しそうに見えたのだろう。
「違うの、これは」
誤解を解こうとして口を開いたらメイドが勝手な事を言ってくる。
「死んではダメです。せめて、死ぬ前に女王様に私共のお給料をあげて下さるようお伝えください」
「って、死ぬ前提で話を進めないでよ!!」
メイドは両手で顔を隠して声を荒らげる。
わざとらしくアピールするみたいに




