異世界11
首にしっかりとさげてある十字架を握り、祈る。
ー私はあなたのような末路を歩まないよ。ジャンヌ
深呼吸して、懐かしい部屋に足を踏み入れた。
その部屋は母親であるリリー=クラージュの寝室。
年表の本がこの部屋にある筈なのだ。
タンスの一番上を開けると、すぐに見つかった。
古びた本。
ルミネはすぐにめくる。パラパラと....
「あった!!60年から66年。魔女の実験で死んだ....」
多くの魔女は拷問という名の実験にかけられ、命を落とす。
その場所は東の国
滅びた国。
これが偶然なのだろうか?
そんな偶然あるはずがないのだ、絶対に
「シンシアのように生き残りがいて、復讐を誓うならば。次はどこ?」
ここか、ウィリアムの国か。
どちらも魔女と深い関わりがあるんだ。
ルミネの国は魔女をかくまうが、魔女を信頼させ、騎士団に売る。
ウィリアムの国では、神の存在を信じないどころか、街中で一人の魔女をギロチンにかけ、
魔女の首を上に掲げる。
それが、この本に書いてある。
復讐するには十分な理由だ。
「クラウスが狼になったのも、戦を仕掛けるように仕向けたのも、魔女の仕業....?東の国が滅んだのも、魔女の仕業だというの?」
次はどっち....?
私は、どうすればいいのよ。
ねー、あなたならどうするの?ジャンヌ....
なんで、
「あなたと私はこんなにも違うの....?」




